○鑑定コラム
フレーム表示されていない場合はこちらへ
トップページ
田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ
前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ
2023年3月22日(日本時間)、アメリカフロリダ州マイアミ・ローンデポパークで、2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック/World Baseball Classic)の決勝が行われた。
対戦チームは、日本対米国である。
日本のチームの監督は、栗山英樹・前日本ハム・ファイターズ監督である。
投手コーチは吉井理人、打撃コーチは吉村禎章である。
先発オーダーは、下記である。
1番(中堅)ラーズ・ヌートバー(カージナルス)
2番(右翼)近藤健介(ソフトバンク)
3番(指名)大谷翔平(エンゼルス)
4番(左翼)吉田正尚(レッドソックス)
5番(三塁)村上宗隆(ヤクルト)
6番(一塁)岡本和真(巨人)
7番(二塁)山田哲人(ヤクルト)
8番(遊撃)源田壮亮(西武)
9番(捕手)中村悠平(ヤクルト)
先発投手 今永昇太(DeNA)
米国のチームの監督は、マーク・デローサ、投手コーチ アンデイ・ペテイット、打撃コーチ ケン・グリフイ・ジュニアである。
コーチの懐かしい名前を見て、テレビ画面で捜した。
ペテイットはヤンキース全盛時期の投手である。投手として勝利を数える事の出来る選手であり、応援していた投手の一人であった。
ケン・グリフイ・ジュニアは、イチローが憧れてマリナーズに入団した選手である。そのことも有り応援していた選手である。
ペテイットの顔はチラッと見えたが、ケン・グリフィ・ジュニアの顔を見つけることは出来なかった。残念であった。そもそもテレビカメラは、コーチの顔なぞ映そうとしない。
先発オーダーは、下記である。
1番(右翼)ベッツ(ドジャース)
2番(中堅)トラウト(エンゼルス)
3番(一塁)ゴールドシュミット(カージナルス)
4番(三塁)アレナド(カージナルス)
5番(指名)シュワーバー(フィリーズ)
6番(遊撃)ターナー(フィリーズ)
7番(捕手)リアルミュート(フィリーズ)
8番(左翼)マリンズ(オリオールズ)
9番(二塁)アンダーソン(ホワイトソックス)
先発投手 ケリー(ダイヤモンドバックス)
アメリカの先発メンバーを見て驚いた。メジャーリーグを代表する選手達である。
2番のトラウトは、大谷のエンゼルスの同僚で、現役メジャーリーグの最高の選手である。MVP受賞3度、本塁打350本、昨年までの平均打率0.303の強打者である。
3番のゴールドシュミットは、去年2022年のナ・リーグのMVPである。
4番のアレナドは、三塁の守備で連続8年ゴールドグラブ賞を受賞した選手である。10回連続受賞したイチローに次ぐ、MLB2位の名選手である。
5番のシュワーバーは、2022年ホームラン46本打ったナ・リーグのホームラン王である。
6番のターナーは、2021年ドジャース時のナ・リーグの首位打者である。
7番のリアルミュートは、メジャリーグ一の強肩の持ち主の捕手である。
1番のベッツは、2018年レッドソックス時のア・リーグの首位打者である。
これらメンバーの経歴を知ると、とてもでは無いが、日本が打撃で打勝てるチームでは無い。
大谷、ダルビッシュの2人の先発投手の継投で勝てるかどうかと思われる程の強力打線である。
先発投手の今永の投球が何処まで通じるか、2023年3月22日朝8時から始まるWBC決勝戦日本×米国の試合をテレビ実況で観た。但し初めのほうだけである。
インニングの1回はベッツをストレートでライトフライでアウトにする。続く2番のトラウトには、つまりながらのライト前フライのヒットで、2塁手と右翼手がモタモタしている間にトラウトは2塁に滑り込み、際どくセーフとなる。
大リーガーの抜け目の無い走塁を見せる。
3番のゴールドシュミットは三振、4番のアレナドは、スライダーで1塁ゴロで打ち取り3アウトとなる。
2回表、5番のシュワーバーはライトフライで仕留める。
立ち上がりは良さそうと思っていたが、6番ターナーに粘られ、討ち取ろうと投げたストレートを狙い打ちされて左翼越えのホームランを浴びる。
これを見て、こりゃダメだと痛感した。
力負けすると思いがっくりしていると、2回の裏、日本の攻撃は、5番の村上からであった。
村上は昨シーズンホームラン56本打ち、打率、打点、本塁打と三冠王となり、WBCの活躍を期待され、日本チームの4番を打っていたが、東京で行われたリーグ戦では全くの不振であり、5番に打順は下げられていた。
その村上が、初球を見逃さなく一振りすると、打球は右翼2階席に飛び込んだ。本塁打である。これで1対1となる。
村上が、長い不調のトンネルを、もがきながらくぐり抜けたと思わせる一撃である。
その後、他打者の安打が続き、一死満塁となり、先発投手のケリーは降板する。
継投救援として出てきたのが、エンゼルスのループであった。これには驚いた。エンゼルスのゲームで大谷の投げたあとの中継ぎとしてループが良く出ていたから、あのループ投手かと思ったのである。
ヌートバーは1塁に緩いゴロを打つ。その間に3塁走者が本塁を走り抜け、得点は2点となり、勝ち越しとなる。
ここで、私は、10時半に鑑定評価の仕事の打合せで依頼者の所に行かなければならず、テレビのゲーム実況を最後まで観ることは出来ず、日本勝ってくれょと願いながら自宅を出る。
鑑定評価依頼者との打合せを終えて、午後1時半頃に自宅に戻る。
玄関先で家人に、WBCの結果を聞くと、日本が優勝という。
「えっ、優勝! 日本が。何対何か。」
「3対2で勝ちました。」
「1点追加できのか。それは・・・?」
「巨人の岡本のソロホーマょ。」
と巨人ファンの家人は云う。
テレビ放送は、試合のビデオで映像を流してくれていた。
ビデオの映像を見ていると、4回の裏に先頭打者の岡本が、左中間にソロホームランを打って1点加点して、3対1の2点差とする。
日本チームは、毎インニング位ごとに投手を代えている。
先発の今永(2インニング)−戸郷翔征−高橋宏斗−伊藤大海−大勢と7回までつなぐ。
その間無失点の好継投である。そして8回にダルビッシュ有がマウンドに上がる。
ダルビッシュは、先頭打者のアレナドをセンターフライで仕止めるが、次の5番シュワーバーに粘られ、右翼越えのソロホームランを打たれる。
これで米国は2点となる。その後のターナーにもヒットを打たれるが、リアルミュート、マリンズを討ち取り8回を終える。
そして9回の表の米国の攻撃になり、投手は大谷が登場する。DHを外し投手登録となる。
アンダーソンと交代した先頭打者9番のマクニールに、大谷は時速162km、160kmの球を連投するが、ファウルに粘られ四球となる。
続く1番のベッツを二塁ゴロにしてダブルプレーとし、またたくまに2アウトをとる。
そして2アウト無走者となって、2番トラウトを迎える。
トラウトは、メジャリーグ最高の打者で、かつ同じエンゼルスの同僚の打者で、打順では1番大谷、2番トラウトのチームメートである。
公式戦では絶対見られない両者の対戦である。
トラウトが大谷のボールを捉え、ホームランを打てば、試合は振り出しに戻る。その可能性が無いということは無い。十分あり得る。
ベースボールファンにとっては、願っても叶えられなかった夢の対決が実現したのである。
大谷が投じる1球、1球と、トラウトのバットの1球毎ごとの動きに注目が集まる。
初球 142kmのボール
2球目 161kmのストレートをトラウト空振り
3球目 160kmのボール
4球目 160kmのストレートをトラウト空振り
5球目 164kmのボール
ここで、ボールカウントは、2ストライク3ボールとなり、両者絶対絶命のカウントになる。
6球目 140kmの大きく曲がるスライダーをトラウト空振りし、三振。
ゲームセット。日本は米国に3対2で勝利し、6年振りに開かれた2023年WBC大会優勝となる。
大谷の球を受けていた捕手の中村悠平は、試合後、日刊スポーツ新聞ウエブ(2023年3月22日20時40分)に、次のごとく述べている。
「打者トラウト、投手翔平。後ろはローンデポパークの景色。異様な雰囲気だなと。最後、要求したスライダーがスローモーションのようにミットに入った」
(https://www.nikkansports.com/baseball/samurai/wbc2023/news/202303220001624.html)
トラウトの空振り三振と同時に、ダグアウトにいたナインは、マウンド上の大谷めがけて走り、マウンド上で抱き合い、大声を挙げて優勝を喜ぶ感激の狂舞がくり広げられた。
日本プロ野球代表選手の優勝を祝福します。良くやった。楽しませてくれて有り難う。
2023年WBC大会のベストナインは、下記の通りと発表された。
投手 大谷翔平(日本)
投手 ミゲル・ロメロ(キューバ)
投手 パトリック・サンドバル(メキシコ)
捕手 サルバドール・ペレス(ベネズエラ)
一塁手 ジャン・ユーチェン(チャイニーズ・タイペイ)
二塁手 ハビアー・バエズ(プエルトリコ)
三塁手 ヨアン・モンカダ(キューバ)
遊撃手 トレイ・ターナー(アメリカ)
外野手 ランディ・アロサレーナ(メキシコ)
外野手 マイク・トラウト(アメリカ)
外野手 吉田正尚(日本)
指名打者 大谷翔平(日本)
▲
フレーム表示されていない場合はこちらへ
トップページ
前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ