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1447) 日税不動産鑑定士会の『継続地代の実態調べ』平成27年版

 不動産鑑定士で税理士の資格を持つ人々が集まって、ある団体を作っている。

 その団体の名前は、「日税不動産鑑定士会」(会長 下崎寛)という。

 その団体が、3年に一回、東京23区内の地代の実態を調べて、『継続地代の実態調べ』という調査報告書を出している。

 この調査報告書は、昭和49年(1974年)より行われている。

 この調査結果は、裁判の判決、和解、調停等に多く利用されており、同会のこの調査報告書の事業の社会的貢献度は高い。

 地代の鑑定評価する時には、この書籍の調査結果を無視して行うことは出来ない位である。

 その調査報告書の平成27年版が発行された。

 その調査報告書の中に、土地価格に対する地代の利回りが報告されている。

     平成27年商業地の地代利回り   1.19%
     平成27年住宅地の地代利回り   0.72%

 但し、この利回りの根拠としている土地価格は、当該借地のある前面道路に敷設されている相続税路線価価格を0.8で割り戻した価格によるものである。

 それ故、当該地の更地価格に対する地代利回りではないが、ほぼ更地価格に対する地代利回りに近いと考えてよいでは無いかと私は思う。
     
 東京23区にある住宅地の価格が、u当り30万円であるとすると、その借地の地代は、

            300,000円×0.0072÷12=180円

u当り180円(坪当り換算595円)と云うことである。


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