タクシーの窓から見えた花が、桜と思った。
早咲きの桜が咲いているでは無いかと思い、つい、
「あっ! 桜が咲いている!」
の声を上げたところ、タクシーの運転手が、即座に、
「お客さん 梅ですょ。」
の声が返って来た。
2016年の4月の初旬に八戸に行ってきた。
4月初旬の八戸の桜は、つぼみも遠く、満開は、4月末頃らしい。
八戸の西風は冷たく、コートを着ていても寒かった。
ホテルのロビーの壁に、三浦哲郎の幾つかの写真が貼ってあった。
作家三浦哲郎は、八戸出身のようだ。郷土は八戸のようだ。
「忍ぶ川」の小説を書いている。
三浦哲郎の写真を眺めながら、ホテルのロビーにいたホテルマンに聞くと、三浦哲郎は、このホテルを常宿にしていたと云う。
ホテルマンは云う。
「三浦哲郎は八高出身です。」
「八高? 名古屋の旧制八を出たのか。」
「いえ、八高は、八戸高校の略称です。」
「ああ、そうですか。ところで寺山修司も八戸出身では無かったのか?」
「いえ、寺山修司は三沢です。」
「八戸で無く、三沢でしたか。」
私の知識もおぼろになり、八戸と三沢の区別が付かなくなってしまったようである。
折角八戸に来たのであるから、ウミネコの繁殖地の蕪島が八戸にあるから、そこに行きたかった。しかし現地確認等で忙しく時間が無く、行くことが出来なかった。
残念である。
蕪島に行きたかったのは、昨年(2015年11月)に、蕪島の神社が焼けてしまい、その周りに住み着いていたウミネコ達が無事にいるのかを確かめたかった。
毎年繰り返されている子育てを、今年ウミネコは、蕪島でしているであろうかと心配なのである。
鑑定コラム1412)「正平が訪れた八戸蕪島神社が焼失してしまった」
鑑定コラム831)「恐山」
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