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国土交通省の総合政策局が「令和元年 建設投資見通し」を発表している。
建設投資見通しとは、日本の全建設活動について出来高を基礎にした投資額を推計したものである。政府、民間の建設活動を併せた金額である。
令和元年度(2019年度)の見通し額は、62兆9400億円である。その内訳は下記である。
(建築)
住宅 17兆9600億円
非住宅 15兆7300億円
リフォーム・リニューアル 7兆5800億円
小計 41兆2700億円
(土木)
政府 15兆7900億円
民間 5兆8800億円
小計 21兆6700億円
(合計) 62兆9400億円
民間投資だけに限って金額を見ると下記である。但し民間非住宅投資には、民間土木投資の金額が含まれる。
民間住宅建築投資 17兆3900億円
民間非住宅建設投資 17兆7000億円
民間建築物リフォーム・リニューアル投資 6兆2200億円
合計 41兆3100億円
民間建築物リフォーム・リニューアル投資額の民間投資全体額に占める割合は、
6兆2200億円
─────── = 0.1505≒0.151
41兆3100億円
15.1%である。無視できない割合である。
民間建築物リフォーム・リニューアル投資は、2016年度(平成28年度)が6兆0196億円であつた。徐々に増加している。
10年程前であったであろうか。どこの大手不動産会社の社長であったか忘れたが、今後は住宅のリフォーム・リニューアルが増える。その分野を業務拡充すると云っていたことを新聞のインタビー記事だったかで読んだことを思い出す。
私はそれを知って、今後はリフォーム・リニューアルの工事が多くなるのかと判断したことを記憶している。
過去の建設投資の金額を記すと、下記である。
2008年度 48.2兆円
2009年度 43.0兆円
2010年度 41.9兆円
2011年度 42.1兆円
2012年度 42.4兆円
2013年度 48.3兆円
2014年度 47.5兆円
2015年度 56.6兆円
2016年度 58.7兆円
2017年度 60.7兆円
2018年度 60.9兆円
2019年度 62.9兆円
2010年度(平成22年度)が最低の41.9兆円である。2015年度(平成27年度)にいきなり前年より9.1兆円増加する。東日本大震災の復興工事が本格的に始まった要因によると思われる。この要因から東京等のビル建築工事費の単価が大巾に上昇してきた。
2019年度(令和元年度)は、62.9兆円であり、平成22年度より21兆円の増加で、増加額が甚だしいと思われる人がいるであろうが、その金額の65%程度を民間投資が占める。政府投資支出が大半を占めているのでは無い。
平成バブルの真っ盛りであった1992年度(平成4年度)の建設投資見通し額は、84.0兆円であった。
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