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2055)2019年の国内総生産は553兆9522億円(支出側)

 内閣府が2020年3月9日に、2019年第4四半期の名目国内総生産及び暦年の名目国内総生産(支出側)を発表した。

 2019年の名目国内総生産(支出側)は、553,962.20(単位10億円、以下同じ)である。

 同時に発表された各四半期名目国内総生産は、下記である。

     2019年1月〜3月     137,445.50
     2019年4月〜6月     137,791.40
     2019年7月〜9月     136,341.90
     2019年10月〜12月    142,383.30

 四半期発表数値の合計では559,62.10となるが、四捨五入等もあり、553,962.20と発表された。

 約4ヶ月前に内閣府が発表した2019年9月までの数値は、下記であった。

     2019年1月〜3月     138,063.20
     2019年4月〜6月     138,040.70
     2019年7月〜9月     135,949.60

 約4ヶ月後の2020年3月9日に発表された2019年1〜9月までの3つの四半期の数値を比較すると、数値が全く異なる。

 21日前の2020年2月17日に、内閣府は2019年第4四半期の名目国内総生産及び暦年の名目国内総生産(支出側)を発表したが、その数値は下記であった。

     2019年1月〜3月     137,438.70
     2019年4月〜6月     137,773.70
     2019年7月〜9月     136,336.60
     2019年10月〜12月    142,914.00
              計                  554,463.00

 21日後に発表された2019年1〜12月までの4つの四半期の数値を比較すると、数値が全く異なる。

 3月9日に発表された国内総生産の四半期の数値は、21日前に発表された数値と異なり、約4ヶ月前に発表された数値とも異なる。

 内閣府は1次発表、2次発表で数値は異なると回答するであろうが、利用する人は、数値がこれほど違っては戸惑うばかりであり、どれを信用したらよいのか分からなくなる。

 昨年(2019年)12月の暮れも押し詰まった日に記した鑑定コラム2016)「国内総生産の最高は、2019年9月直前1年間の554兆円か」で、2019年のGDPは2019年9月期直前1年間の554兆7797億円が最高の金額になるであろうと予測した。

 2019年1〜12月のGDPは、553兆9622億円となったことから、9月直前1年間の554兆7797億円が最高金額になった。

 2019年9月が景気のピークであった。

 東京オリンピック(コラム記載時の2020年3月12日時点では、果たして2020年7月に開催されるかわからない)の1年前が、景気のピークであったことがわかった。

 一応予測は当った。

 しかし21日前及び約4ヶ月前に発表された各四半期の金額が、ことごとく変更訂正されては、予測も何もあったものでは無い。発表数値を信頼して予測推定するのが馬鹿らしくなる。

 上記で使用した2019年1月〜12月の各四半期の数値も、3ヶ月後の次回の四半期GDPを発表される時には、再び数値が変更訂正されているかもしれない。

 3ヶ月後に変更訂正される四半期数値を発表していても、何等責任を取らされなく、お咎めなしということは、何とも良い職業、仕事である。


  鑑定コラム2016)
「国内総生産の最高は、2019年9月直前1年間の554兆円か」


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