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農林水産省食料安全保障室の発表によれば、令和2年度の日本人一人当りのお米の年間消費量は50.7kgである。
令和元年は53.2kgであった。52kg、51kg台を飛び超えて、いきなり50kg台になった。
1年間で一人当りのお米の消費量が2kgも減少すると云うことは、早々あるものではない。
過去7年の一人当りのお米の消費量を見ると、下記である。農林水産省発表の数値である。
平成25年度 56.8kg
平成26年度 55.5kg
平成27年度 54.6kg
平成28年度 54.4kg
平成29年度 54.1kg
平成29年度 54.1kg
平成30年度 53.5kg
令和元年度 53.2kg
令和2年度 50.7kg
過去7年、毎年消費量は減っているが、1年で2kgも減少している年度は無い。
2kgも減少している令和2年度には、お米の消費量が減る大きな食料事情が生じたようである。
それは何か。
武漢発新型コロナウイルス感染によるレストラン等飲食店の営業時間短縮・休業要請によって、お米を食べる機会が減り、それによって国民一人当りの消費量が減ったのではなかろうか。
近年の詳細な農業統計を取り取り始めて以降のことと思われるが、国民一人当りのお米の年間消費量が一番大きかった年は、昭和37年度の118.3kgであると農林水産省は云う。
潮来の花嫁さんはお嫁に行く時に舟で行くと歌にも唄われた。その舟の舳先には米俵3俵が積んであった。
それは、お嫁さんが1年間に食べる量のお米であり、婚家先に1年間の嫁さんの食するお米で迷惑をかけないという風習である。
鑑定コラム1127)に、映像のアドレスが次のごとく記載されています。
「花嫁はお米3俵と伴にその状景を見た人がいないかもしれないから、グーグルで画像検索してみると、画像があった。
下記のアドレスで画像が見られる。画像が大き過ぎる場合は、画像を縮小して見て下さい。見終わったら縮尺は100%の状態に戻して置くように。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/57/d085bd1956bcaa53303450645721edf9.jpg
」
1俵は60kgである。3俵であるから、
60kg×3=180kg
180kgである。
お嫁さん一人の年間消費量は、江戸時代・明治時代は180kgであったことになる。
180kgは大変な消費量と思うかもしれないが、昭和37年度では118.3kgの消費量であったことを考えれば、大量という量とは思われない。
昭和40年度以降、10年毎の国民一人当りのお米の年間消費量を記すと下記である。農林省発表の数値である。単位kg。
昭和37年度 118.3kg
昭和40年度 111.7
昭和50年度 88.0
昭和60年度 74.6
平成07年度 67.8
平成17年度 61.4
上記で記した各年度の一人当りのお米の年間消費量をグラフにすると、下記である。
鑑定コラム1127)「花嫁はお米3俵と伴に」
鑑定コラム2318)「令和3年度産新米価格が暴落している」
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