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2397) 2022年4月東京23区新築分譲マンション価格 前年同月比▲27.6%

 新築分譲マンション価格の情報を調査・発表している株式会社不動産経済研究所(高橋幸男社長)は、『首都圏新築マンション市場動向調査 2022年4月』を2022年5月23日に発表した。

 それによると、2022年4月の東京23区新築分譲マンションの平均価格は、

       総額  7344万円 (前年同期比▲27.9%)
       u単価 108.4万円 (前年同期比▲27.6%)
である。

 鑑定コラム2388) 「東京23区新築分譲マンション価格(単価)はピークをつけたか」で、2022年2月が東京23区の新築分譲マンション価格u当り148.4万円はピークでは無かろうかと云う記事を書いた。

 不動産経済研究所の2022年4月の調査発表を待っていた。

 5月23日の2022年4月分の東京23区新築分譲マンションの価格が108.4万円/uと知って、東京23区新築分譲マンションの価格のピークは2022年2月で、価格は上下降を繰り返すが、傾向として下落に向かうのでは無かろうかと云う予測がより強まった。

 その根拠を述べると下記である。

 2021年1月〜12月の東京23区新築分譲価格は、不動産経済研究所によれば下記である。
       2021年1月     127.0万円
              2021年2月     117.8
              2021年3月     125.2
              2021年4月     149.7
              2021年5月     121.3
              2021年6月     119.8
              2021年7月     128.9
              2021年8月     170.6
              2021年9月     131.5
              2021年10月     144.5
              2021年11月     111.5
              2021年12月     121.2
               平均              130.8

標準偏差 16.6 変動係数 0.127
 平均価格は130.8万円であり、標準偏差は16.6(万円)である。

 2022年1月からの価格推移を見ると、下記である。
                          総額           u単価
    2022年1月    7484万円    120.4万円
    2022年2月    9685万円    148.4万円
    2022年3月    7947万円    129.5万円
    2022年4月    7344万円    108.4万円
     平均              126.7万円
 1年の1/3である2022年1月〜4月迄の平均は126.7万円である。

 年間価格の標準偏差は、前年の2021年と同じとすれば、標準偏差1倍までの価格の出現率は約68%である。

 この出現率の範囲が一般的に生じる経済現象である。

 このことから標準偏差1倍を平均価格に加算すれば、
     126.7万円+16.6万円=143.3万円
143.3万円である。2022年2月の148.4万円を越えない。

 つまり2022年12月迄の価格で、148.4万円を越える価格が、極めて特異的にはあるかもしれないが、一般的に生じるのは確率的には考え難い為である。

 下記に東京23区新築分譲マンションの価格推移のグラフを記す。



東京新築分譲マンション最高2022年2月




  鑑定コラム2388) 「東京23区新築分譲マンション価格(単価)はピークをつけたか」


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