1.はじめに
先の鑑定コラム1683)「道路傾斜度と土地価格修正率」は、車輌の通行できる坂道に間口が接面する宅地の価格修正率であった。
その車輌の通行出来る坂道に間口で接面する土地の側面から、階段通路で上に登るという階段通路で接している土地(宅地)の価格の修正率はいかほどかという疑問が湧く。
この状態の土地価格の修正率については、坂が多く、斜面の宅地利用の多い長崎市の斜面の土地価格について、長崎県不動産鑑鑑定士協会が、事例分析した研究論文を発表している。下記に論文の概略を記す。
2.「斜面地の現状と階段道路の土地価格逓減率」の論文
@ 研究論文執筆者
平成23年(2011)年10月14日に、一般社団法人 九州・沖縄不動産鑑定士協会連合会が主宰する公開討論会『第7回 不動産鑑定フォーラム』が、熊本の「ホテル日航熊本」で開かれた。
そのフォーラムで発表された研究論文を、九州・沖縄不動産鑑定士協会連合会がホームページで公表している。
フォーラムで、社団法人長崎県不動産鑑定士協会の6人の不動産鑑定士の研究による、「斜面地の現状と階段道路の土地価格逓減率」の研究論文が発表された。
発表者及び研究者は、下記の方々である。
研究者・発表者 不動産鑑定士 小宮幸弘 研究者 不動産鑑定士 児島雅彦 研究者 不動産鑑定士 森永啓次 研究者 不動産鑑定士 織田雅雄 研究者 不動産鑑定士 渡辺浩一 研究者 不動産鑑定士 井崎嘉幸
階段利用の宅地の事例価格
Y= ───────────────────── =価格割合%
階段利用しない車道に面する宅地の価格
X= 車道からの階段利用の宅地までの距離m
Y=89.239掛けるXの−0.2436乗
Rの2乗(決定係数)=0.2412
Y=89.239掛けるXの−0.2436乗
の関係にある事が、長崎県不動産鑑定士協会の6人の不動産鑑定士の研究によって分かった。
Xm Y 価格割合%
20 43.0
30 38.9
40 36.3
50 34.4
60 32.9
Y=46.98-0.247Xである。但し、X値は20〜60mの範囲である。
