416)19ミリ異形棒鋼トン9万円台に(2008年3月19日)
19ミリ異形鉄筋の価格がトン当り9万円台に乗せた。
2008年3月20日の日経新聞の日経商品相場表は、19ミリ異形棒鋼の東京市場価格を、高値トン当り91,000円と記す。
日刊鉄鋼新聞のホームページの「現在の市中相場」は、東京トン9万円と明示する。
ついに、19ミリ異形鉄筋の価格は、トン9万円台になった。
トン8万円になったのはいつだったか。
それは、僅か1ヶ月前の2008年2月27日頃ではなかったか。
1ヶ月間で鋼材はトン当り1万円も上がってしまった。
価格上昇率は、月間で、
1÷8=0.125
12.5%である。年間に直せば、
(1+0.125)の12乗=4.1
4.1倍である。これほどの上昇は実際にはしないであろうが、毎月12.5%の値上がりが続けば、理屈ではそうなる。
この価格上昇は異常を通り越して、狂乱の価格相場だ。
これの日本経済に与える影響は大きいであろう。
もうマンション建設は止めた方が良い。
「鉄は国家なり」という言葉が思い出されてくる。
私が大学を卒業して社会人になって間もない頃、当時の八幡製鉄の稲山嘉寛社長が、雑誌か新聞で「鉄は国家なり」と云っていたことを思い出す。
その言葉を知って、私は、官製の製鉄会社の歴史を持つ八幡製鉄の社長たる人は、国家を背負っているごとくの凄い言葉を発するものだと感心した。
恐らく、鉄は国の繁栄を支えると云う意味で使っていたのでは無いかと思うが。
19ミリ異形棒鋼の値上がり状況に関する記事は、下記の鑑定コラムに有ります。
鑑定コラム391)「鉄筋鋼材の値上がりが激しい」
鑑定コラム409)「トン8万円台になった19ミリ異形鉄筋の異常高」