敷引の賃貸借契約はどれ程あるであろうか。
先の鑑定コラム795)「敷引特約は違法であると言う最高裁裁判官が一人出現した」において、敷引契約について述べた。
その記事の中で、訴訟事件が起きた京都の「宝ケ池」駅勢圏及び左京区のマンション賃貸で、敷引特約がどれ程あるか述べた。
良く考えれば、これでは不充分である。
平成23年8月時点で、京都市内のマンション賃貸の取引で敷引特約のついた賃貸がどれ程有るのかを調べておくべきと判断した。
全てのマンション賃貸取引を調べることは大変である。
貸室仲介を行っている不動産業者が入会している京都府宅地建物取引業協会が、ホームページで発表している募集データで調べることにする。
そのホームページによれば、京都11区のマンションの賃貸募集データ数は、下記のごとくである。(平成23年8月13日現在)
北区 147件
上京区 135
左京区 168
中京区 144
東山区 79
山科区 285
下京区 91
南区 52
右京区 146
西京区 161
伏見区 153
計 1,561
所在 月額賃料 保証金 敷引金
・山科区竹鼻地蔵南町 7.75万円 30万円 15万円
・中京区聚楽西町 10.5 30 20
・下京区河原町通五条上る西橋詰町
9.0 40 30
・左京区一乗寺中ノ田町 14.0 40 30
・左京区浄土寺上馬場町 18.0 3ヶ月 40%
・伏見区深草堀田町 8.5 50 20