○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

797)0.06台マイクロシーベルトをなかなか割らない

 東京の放射能汚染量のマイクロシーベルトが、0.06台にとどまっており、0.05台になかなかならない。

 東京都新宿区にある東京都健康安全研究センターが、毎時放射線量調査を発表している。

 平成23年(2011年)3月15日に、東京で0.8マイクロシーベルトという高濃度の放射線量を示した。

 どうもその後で分かったのであるが、この原因は福島第一原子力発電所で、原子炉が損壊し、大規模な核分裂が生じたことによるようだ。

 日本政府は発表しないし、大新聞・テレビも一切報道しない。これらはどこを向いて政とニュース報道をしているのだろうか。
 しかし、平成23年7月27日に衆議院の厚生労働委員会において、東京大学の児玉龍彦先端科学技術研究センター教授(東京大学アイソトープ総合センター長)が、怒りの演説を行った。

 その時同教授は、同委員会で驚くべき事実を発表した。
 3月15日に福島原発で事故があり、その時に放射能が拡散された。その放射線量は、

 「熱量からの計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出しております」

と教授は述べた。

 児玉龍彦教授は「福島原発で事故」と婉曲な言葉を使っているが、大規模の核分裂が発生したということであろう。大規模の核分裂に依って、大量の放射能が大気にバラ撒かれ、その一部が茶葉や周辺県の稲藁に附着したのであろう。

 しかし広島原爆の29.6個分に相当の放射能が、3月15日に大気中に放射されていたとは。信じがたい数字である。
 知らぬは・・・・・・。
 怒りたくなる。

 3月15日に0.8マイクロシーベルトを記録してから、放射能は減少してゆく。 11日後の3月27日には、0.12台マイクロシーベルトになる。

 以下どの様に減少していったか、下記に述べる。

 3月31日   0.109  0.11を切るのに3日かかった
  4月02日   0.0994 0.10を2日で切った
  4月08日   0.0894 0.09を切るのに6日かかった
  4月18日   0.0795 0.08を切るのに10日かかった
  5月04日   0.0695 0.07を切るのに16日かかった

 平成23年5月4日に0.0695マイクロシーベルトになってから、現在(平成23年8月16日)まで、0.06台の放射線量の放射が続いている。

 0.05台のマイクロシーベルトになるのは、いつのことやら。
 0.04台になり、0.03台になるのはいつのことやら。

 東電そして監督責任ある国のやるべき事は、原発事故以前の0.03台の状態にまで、どの様な言い訳をしょうがやらなければならないことである。

 それがやれなかった場合には、それなりの責任を取ってもらう事になろう。
 
 放射線量の推移を、鑑定コラム748)「2011年3月15日の現地立合」で記している。
 0.06台になった放射線量の推移を、同コラムより転載する。

 5月04日   0.0695 0.07を切るのに16日かかった
 5月05日   0.0696
 5月06日   0.0700
 5月07日   0.0704
 5月08日   0.0694

 5月09日   0.0695  5月10日   0.0709  5月11日   0.0729 何だ上がり始めたのではないのか、東電・政府何をしているのかしっかりせい  5月12日   0.0698  5月13日   0.0676
 5月14日   0.0676  5月15日   0.0677 原子炉がメルトダウンしているとやっと政府は発表した  5月16日   0.0671 そのメルトダウンは震災後24時間内にしていた様だ  5月17日   0.0722 福島・飯舘村は全村避難となった  5月18日   0.0669 安全だとテレビで言っていた人は誰だった
 5月19日   0.0663  5月20日   0.0668 東電1.2兆円の赤字決算 清水社長辞任発表  5月21日   0.0673 0.06台がなかなか切れない  5月22日   0.0742  5月23日   0.0666
 5月24日   0.0669  5月25日   0.0659  5月26日   0.0671  0.06台が22日続いている  5月27日   0.0658  5月28日   0.0689
 5月29日   0.0666  5月30日   0.0659  5月31日   0.0635  6月01日   0.0632  6月02日   0.0666
 6月03日   0.0644 高濃度の放射能データの発表を隠しておいてそれが分かった  6月04日   0.0638 保安院は申し分け無いと謝るが、辞職で責任をとるものであろう  6月05日   0.0753 0.07台になった。何が生じたのか  6月06日   0.0672  6月07日   0.0642 フランス大使等が3月15日大阪等に避難していた
 6月08日   0.0645 どうして東京より避難したのだろうか  6月09日   0.0632 その避難に値する放射能の情報を何処より入手したのか  6月10日   0.0644  6月11日   0.0731 0.06台で推移していて、何故0.07台になるのか  6月12日   0.0633
 6月13日   0.0664  6月14日   0.0631  6月15日   0.0628  6月16日   0.0653 上がり始めた。雨が降ると高くなるのか?  6月17日   0.0680 天候は雨
 6月18日   0.0661 天候は雨  6月19日   0.0621 午前中雨  6月20日   0.0628   6月21日   0.0624 スイスは「想定外の事故ではない」と東電を批判する  6月22日   0.0638 IAEAは事故への菅首相の政治介入を激しく非難する
 6月23日   0.0632  6月24日   0.0631  6月25日   0.0633 いつになったら0.06台を切るのやら  6月26日   0.103  10時に小さな事故があったのか。0.06より0.1に何故なったのか  6月27日   0.0620
 6月28日   0.0628 東京電力株主総会 委任状80%強 大幅株価下落に対して経営者は?  6月29日   0.0624  6月30日   0.0653 午後強い雨  7月01日   0.0635  7月02日   0.0618
 7月03日   0.0628  7月04日   0.0626  7月05日   0.0680 経産相が玄海原発の再稼働を認める。知事・町長も了承する  7月06日   0.0639 政府の原発政策がぶれまくっている。首相が再稼働ストップをかける  7月07日   0.0640 佐賀県知事、玄海町町長政府に激しく反発
 7月08日   0.0649  7月09日   0.0627  7月10日   0.0624 福島第一原発炉心核燃料取り出しは10年後  7月11日   0.0619 廃炉には数十年かかると政府は発表 原発周囲20kmは廃墟の町か  7月12日   0.0614
 7月13日   0.0611  7月14日   0.0615  7月15日   0.0615 餌の稲藁を食べた福島の肉牛の放射能汚染が全国に広まっている  7月16日   0.0614 汚染肉牛の対策の方が、脱原発云々をいうよりは先ではないのか  7月17日   0.0611
 7月18日   0.0614 なでしこジャパン、ワールドカップ2011ドイツ大会優勝  7月19日   0.0614  7月20日   0.0617 台風6号近づく  7月21日   0.0621 汚染肉牛は宮城県産の汚染藁餌が原因のようだ  7月22日   0.0611 汚染藁は3月15日の爆発によるものと政府機関が推定
 7月23日   0.0612  7月24日   0.0612 プルトニュームは飲んでも安全という疑問発言の東大教授  7月25日   0.0610 格納容器破壊は1億年に1回という疑問発言の東大教授  7月26日   0.0616  7月27日   0.0621 おかしい?数値が上がっている
   7月28日   0.0645 福島県、宮城県全肉牛の出荷停止  7月29日   0.0697  7月30日   0.0735 0.06台で長く推移していて、0.07台にどうしてなるのか  7月31日   0.0610 児玉東大教授国会で証言する  8月01日   0.0606 福島原発の総量は広島原爆の29.6個分と
 8月02日   0.0607  8月03日   0.0642 岩手・栃木県肉牛の出荷停止 4県で15.8万頭  8月04日   0.0605  8月05日   0.0601  8月06日   0.0612
 8月07日   0.0622  8月08日   0.0616  8月09日   0.0608  8月10日   0.0614 菅首相退陣を表明  8月11日   0.0617
 8月12日   0.0612  8月13日   0.0616  8月14日   0.0617  8月15日   0.0614  8月16日   0.0611 午前10時現在

 
  鑑定コラム748)
「2011年3月15日の現地立合」

  鑑定コラム756)「23年3月12日以降1ヶ月の東京の放射線量は90.8マイクロシーベルト」

  鑑定コラム1982)「外務省放射線で動く」

  鑑定コラム2305)「何故急激に武漢発新型コロナウイルス感染者は激減したのか」

  鑑定コラム2314)「東京新宿の放射線量は0.03マイクロシーベルト台になっている 2021年10月」

  鑑定コラム2564) 「東京新宿の放射線量は0.0359マイクロシーベルト 2023年3月15日」

  鑑定コラム2643)「児玉龍彦東大教授の衆議院委員会発言の国会議事録(2011年7月27日)」


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ