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874)ヤフードームの利回りは4.0%

 ソフトバンクが、福岡にある野球場「ヤフードーム」を取得したと2012年(平成24年)3月24日付で通信社、大手新聞は報じる。

 金額は870億円という。

 プロ野球の福岡ソフトバンクホークスは、このヤフードームを本拠地にしている。

 福岡ソフトバンクホークスを経営するのは、ソフトバンクである。

 つまり福岡ソフトバンクホークスというプロ野球チームは、本拠地のグランドを借りていたのである。

 その所有者は、シンガポール政府投資会社のCICである。

 福岡ソフトバンクホークスは、CICという会社から、年間約50億円の賃料を払って借りていたと通信社・新聞は伝える。

 今度本拠地球場を購入したことで、支払う賃料の負担がなくなり、その分をチームの補強に使うようである。

 ドーム野球場の粗利回りは、

      50億円
         ───── = 0.0575                                      
           870億円

5.75%である。

 球場経営にどれ程の経費がかかるか私には分からないが、ドーム球場も不動産と考えれば、賃貸不動産の賃料に対する必要諸経費の割合は30%程度(減価償却費を含めない)であるから、必要諸経費率を30%とすると、還元利回りは、

      0.0575×(1−0.3)=0.0402≒0.040

4.0%である。

 ドーム球場の利回りとして、これが適正な利回りかどうかは私には分からないが、ヤフードームの売買実例から導き出されるドーム球場事例の利回りである。

 投下資本の回収期間は、

      1÷0.040=25年

25年である。


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