ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読み始めた。
昔、高校1年生の時に読んだ記憶があるが、どういう内容のものかの記憶は殆ど無い。
ぼんやりと記憶にあるのは、登場人物の名前が長いカタカナで往生したことと、何だかどろどろした人間関係で怖かったという程度の記憶である。
ドストエフスキーの『罪と罰』も同じ様なものである。主人公の名前がラスコーリニコフであったという程度の記憶である。
トルストイの『戦争と平和』、『復活』、『アンナ・カレリーナ』も同じである。
『戦争と平和』を読んで、トルストイはナポレオンという人の偉大さを私に教えてくれたと言うことをぼんやり記憶している。
主人公の名前は忘れたが、ロシアの将軍クトーゾフの名前だけは、何故か今でもはっきりと覚えて居る。
ロシア文学の大作を幾つか高校生の時に読んだからと云って、それがその後の私の人生に大きく影響を与え、生き方、考え方を変えたかと云えば、それは無いと思う。
50数年経って、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を再び読むということは何故だろう。
自分でもその理由が分からない。
昔読んだのは米川正夫の訳ではなかったかと思う。
今回は、原卓也の訳で、3冊に分冊された新潮社の文庫本である。
電車で移動する時に読むために便利である。
上巻 667頁 中巻 615頁 下巻 658頁 計 1,940頁
38×16×0.95≒577字
577×1940=1,119,380字