十二月を何故「師走」という漢字で書き表すのか私は分からないが、いにしえの人が十二月を「しわす」と発音していた表音に「師走」の漢字を当てはめたのではなかろうか。
年末は寒く、そして人々は何だか気ぜわしく動き回ることから、その状況を表す漢字を探し出して当てはめたのであろう。
「皆忙月」と云う漢字では「しわす」と読むのは無理で、世間で尊敬されている立場の「師」の漢字を選び、それに忙しさが想像出来る「走」の漢字をくっつければ「しわす」と読むことは無理ではない。
この様にして誰が考えたのか十二月を表す漢字を「師走」としたのでは無かろうかと、私は勝手に想像する。
私も小さい頃、十二月は先生も走るほど忙しい月なのだから、「師走」というのだと教えられたことを覚えている。
その解釈も、それで良いのではないかと思う。
大学に籍を置き、学生に「不動産鑑定」を教えていることもあり、「先生も走る」という「師走」の気分を少し味わっている。
大学の講義は、地代評価の収益分析法の重要性と地代利回りの合理的な求め方を話して、平成25年度の講義を慌ただしく終えた。
今年の講義も終わったことも有り、3つの写真を貼り付ける。
最初の写真は、東急田園都市線「青葉台」駅前の喫茶店での写真である。
桐蔭横浜大学の最寄り駅は、「青葉台」駅である。
少し早めに行き、青葉台駅前の喫茶店に入り、講義で話す内容の最終チェックをする所である。
静かに落ち着いて思考出来る喫茶店である。
次の写真は、桐蔭横浜大学の法学部への坂道である。
うっそうと繁る樹の下の道を登る。
結構な傾斜のある道である。
3枚目は、講義する校舎の外観である。
「桐蔭横浜大学」の看板の左側に写っている教室が、私が講義している教室である。
鑑定コラム560)「講義の前に」
▲