北海道の滝川市が、藻類バイオに目を向けたようだ。
筑波大学の渡邉 信教授を講師に迎えて、2013年12月11日に滝川市のホテルで、「再生可能エネルギー市民シンポジウム」の課題でシンポジウムを開く。
渡邉 信教授は、藻から石油を創り出すという研究をしており、現在はその実現近くまで来ている。
藻類バイオ研究の第一人者である。
その人を講師に迎えての市主催のシンポジウムである。
滝川市は本気で、積雪寒冷地における「藻類バイオ」の事業化に取り組もうとしているようである。
滝川市は、かっては周辺の赤平、芦別の石炭を中心にした物資の輸送の拠点として栄えた都市である。
現在は、産炭地の衰退は著しく、それに伴い、市の人口も減り、商業も活気がない。
滝川市も何とか産業の衰退を食い止め、新しいエネルギー産業と農業の再生を図ろうと模索した結果、「藻類バイオ」の事業化に活路をみいだそうと考えたのでは無かろうか。
口をポカンと開けて、企業は来てくれないかと待っていても、企業は来てくれるものではない。
自分達が自ら知恵を絞り、活路を見出さなければ、誰もやってくれるものではない。
積雪寒冷地における「藻類バイオ」の事業化が成功するか分からない。
しかし、成功しょうと、まず行動に移してみることである。
そうしたことを考えれば、滝川市の「藻類バイオ」の事業化に向けての模索行為は、称賛すべき行動と私には思える。
農林水産省も、農業及び休耕農地の活性化を考えれば、滝川市が取り組もうとしている「藻類バイオ」の事業化に、補助金という形で援助してもよいではなかろうか。
その補助金は、有意義な補助金と私には思われるが。
下記に筑波大学の渡邉・彼谷(かや)教授の研究室のホームページのアドレスを記す。
http://www.algae-biomass-tsukuba.jp/watanabe-kaya-lab/
最近日本IBMがスポンサーの Webメディア『MUGENDAI(無限大)』に渡邉教授のインタビュー記事が掲載されたという。
日本IBMが、渡邉教授の藻の研究に何故興味を持っているのであろうか。それも不思議だ。
滝川市の「再生可能エネルギー市民シンポジウム」開催の知らせのアドレスは、下記である。
http://www.city.takikawa.hokkaido.jp/230keizai/05sangyousinkou/
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