毎月1回開かれている田原塾も25回目を迎えた。
開塾してからほぼ2年になる。
1年程前までは、内幸町の旧鹿鳴館跡地に建てられているビルの中の英国風パブ居酒屋の一室で行っていたが、最近1年間は、赤坂のホテルニューオータニの一室で行っている。
1時間の講話後、同じ部屋でのアルコール飲み放題の懇親会は同じように行っている。
これらにはしっかりした優れた幹事達が居るため、私は全くタッチしていない。
講話は、賃料の家賃・地代について、私の失敗談を交え、賃料の求め方、賃料鑑定で陥り易い落とし穴、間違っている賃料鑑定の実例等について話して来た。
2年の講話で賃料についてほぼ話し終えた。
最後の講話として、太陽光発電の地代について話した。
その講話テキストに加筆して、太陽光発電の地代について述べる。
太陽光発電に大企業や役所も多く参加し始めた。
自らが太陽光発電事業を行う場合もあるが、所有土地を貸している場合もある。
電力買取制度によって、収入がはっきりと把握出来、事業の採算が計算されやすいと云うことも、普及の一つの要因であるかもしれない。
太陽光発電の貸地の地代はどれ程なのか、これについて述べる。
ビークラウド株式会社と言う企業が、pvn24というウエブサイトで地代情報を公表していた。
そのデータは下記である。地代はu当り円で、年間である。
所在 契約日 地代 設備容量 面積
@ 宮崎県川南町 2012年7月 200円 2MW 30,000u A 大分県宇佐市 2012年8月 249円 2MW 37,000u B 香川県三豊市 2012年8月 787円 2MW 15,000u C 山口県下関市 2012年9月 166円 1.5MW 24,081u D 岡山県津山市 2012年9月 211円 1.6MW 45,000u
E 水戸市南谷津池 2013年2月 300円 25,000u F 水戸市旧枝内浄水場 2013年2月 210円 5,400u G 神戸市北区山田町 2012年11月 440円 18,040u
2kw×1000=2000kw
設備容量2000kw×24時間×365日×0.11(稼働率)=1,927,200kw時 (年間発電量)
40円/kw×1,927,200kw時=77,088,000円 ≒77,000,000円
7700万円 ──────= 3.85万円 2000kw
200円×30,000u=6,000,000円
600万円 ──────=0.078 7700万円
249円×37,000u=9,213,000円
921万円 ──────=0.12 7700万円
787円×15,000u=11,805,000円
1180万円 ──────=0.153 7700万円
166円×24,081u=3,997,446円
3.85万円×1,500kw=5775万円
400万円 ──────=0.069 5775万円
211円×45,000u=9,495,000円
3.85万円×1,600kw=6160万円
950万円 ──────=0.154 6160万円
売上高 土地面積 土地u当り売上高
@ 77,000,000円 30,000u 2,567円 A 77,000,000円 37,000u 2,081円 B 77,000,000円 15,000u 5,133円 C 57,750,000円 24,081u 2,398円 D 61,600,000円 45,000u 1,369円 平均 2,710円
(注) 土地u当り売上高は、 売上高÷土地面積 の算式で求める。
300円×25,000u=7,500,000円
2,710円×25,000u=67,750,000円
750万円 ──────=0.111 6775万円
210円×5400u=1,134,000円
2,710円×5,400u=14,634,000円
113万円 ──────=0.077 1463万円
440円×18,040u=7,937,600円
2,710円×18,040u=48,888,400円
794万円 ──────=0.162 4890万円
データ 地代割合
@ 0.078 A 0.120 B 0.153 C 0.069 D 0.154 E 0.111 F 0.077 G 0.162 平均 0.1155
(2014年5月22日開催の田原塾5月会の講話テキストに加筆して)****追記 2016年8月16日 Cのデータの計算間違いがあり、一部数値を訂正した。