日本人大リーガーの岩隈久志投手が、ノーヒツト・ノーランを成し遂げた。
2015年8月12日、大リーグ・シアトル・マリナーズ(アメリカン・リーグ)の岩隈久志投手が、地元セーフコフィールドで、オリオールズ相手のゲームでノーヒット・ノーランを達成した。
ノーヒット・ノーランの「ノーヒット」とは、安打がないことを意味する。
「ノーラン」とは、得点なしを意味する。「ラン」は、ホームランの「ラン」では無い。
四球、死球、振り逃げ、失策、野選による一塁進塁は認められる。
ヒット(安打)無しで、四死球等の一塁進塁を認めても、本塁を踏ませず、0点で9インニングを投げる投球をノーヒット・ノーランという。
ノーヒット・ノーランを達成することは、容易くない。
ノーヒット・ノーランの上にあるのが、パーフェクト・ゲームである。日本語では完全試合と呼ばれる。
完全試合は、一塁に走者を出さないということで、安打は勿論のこと四死球等も無いという投球をいう。
ノーヒット・ノーランよりも、完全試合は、尚難しい。
完全試合についてはさて措き、ノーヒット・ノーランについては、マリナーズでは、2012年つまり3年前にエースのフェルナンデスが、ノーヒット・ノーランを達成している。
岩隈久志投手のノーヒット・ノーランは、それ以来の出来事である。
今季は、大リーグで3人の投手がノーヒット・ノーランを達成していると、新聞・テレビは報じる。岩隈投手は4人目である。
岩隈久志投手は、大リーグに一つの名誉ある記録を残した。
日本人では、岩隈投手が達成する以前に、ノーヒット・ノーランを成し遂げている人がいる。それも2回も成し遂げている。
野茂英雄投手である。
ドジャースの時、ロッキーズ相手に初めてノーヒット・ノーランを成し遂げた。高地にあるロッキーズの球場はボールが飛び、ノーヒット・ノーランのゲームは難しいと云われていた。その球場での出来事であった。雨で試合が遅れて、空気が湿っていたので達成出来たのではという解説もあったが、それはいい訳に過ぎない。
私は、ビデオで、そのゲームを見たことを記憶している。
もう一つは、野茂がレッドソックスに居た時に、オリオールズ相手にノーヒット・ノーランをやっている。
テニスの錦織の2015年シティ・オープンの優勝に続き、岩隈久志投手の大リーグでのノーヒット・ノーランの達成である。
日本人スポーツマンの海外での快挙が嬉しい。
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