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鑑定コラム1442)「期間1年、2年、3年、4年国債はマイナス金利となっている」の記事で、平成2年と平成27年の国債金利において、国債の長短金利が逆転していることを指摘した。
短期国債とは、償還期限が1年未満の国債を云う。3カ月、6カ月、1年物の3種類がある。
短期国債を期間1年、長期国債を期間9年として、金利を比較してみる。
下記である。
短期金利 長期金利
平成2年 7.408 6.955
平成27年 -0.043 0.190
現在の長短金利の認識は、短期金利が低く、長期金利は高いという認識が当たり前になっている。
つまり、
長期金利 > 短期金利
である。
しかし、この金利体系になったのは、時間的に云えば新しく、それ以前は、
長期金利 < 短期金利
であった。
昭和51年2月9日までは、上記の算式の通り、長期金利の方が低かった。
昭和51年2月9日から平成3年9月6日までは、時々長期金利の方が高くなることがあった。しかし、長期金利が高くなったとしても、その状態は長続きせず、すぐに長期金利の方が低い状況に戻るという状態が続いた。
長短金利の逆転が長く続くようになったのは、平成3年9月6日に、長短金利が逆転して以来である。
平成3年9月6日に
期間1年国債金利 6.223
期間9年国債金利 6.292
となった。
それ以来、現在まで長期金利の方が短期金利よりも高い状態が続いている。
鑑定コラム1442)「期間1年、2年、3年、4年国債はマイナス金利となっている」
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