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マンション調査会社である東京カンテイが、2003年の中古マンション価格を発表した。(住宅新報、2004年2月3日号)
それによると、70u換算の売り出し価格は、
東京23区 3376万円(+0.7%)
横浜市 2346万円(+0.2%)
千葉市 1634万円(−1.0%)
さいたま市 1907万円(−2.6%)
という。かっこ内は対前年との変動率である。
東京23区は2年続きで価格上昇し、横浜市は前年マイナスから、上昇に転じたという。
上記中古マンションの価格を坪当りに換算すれば、
東京23区 坪当り 159万円
横浜市 坪当り 110万円
千葉市 坪当り 77万円
さいたま市 坪当り 90万円
である。
東京の土地価格は、皇居を中心にして時計回りに右回りに動意している。
海側より陸に向かって時計回りに土地価格が動いている(皇居中心地価右回り説)。それがどうしてなのか私にはわからない。
都内の城南地区の土地価格が動意しはじめると、それが東横線、小田急線、京王線、中央線、西武線、東武東上線、東武伊勢崎線沿と順次右回りに価格伝播し、最後に千葉の海沿いの総武線沿に価格影響が及ぶ。
地価上昇も、地価の下落もそうした動きをした。
どういう理由か、原因か知らないが、これが東京の土地価格の経済現象のようである。
東京カンテイの中古マンションの価格現象を見ると、東京23区が2年続けて上昇しているという。横浜市は2002年はマイナスであったが、2003年は上昇に転じたという。
ということは、横浜市は、東京23区より1年のタイムラグがあるということになる。
さいたま市、千葉市の中古マンションは未だ下落中ということは、地価右回り現象論で考えれば首肯出来ることである。中古マンシヨンの価格も土地価格と同じ経済現象を示しているようである。
現在は、横浜市より時計回りで、中古マンション価格が移動変動中ということと判断出来る。
それが今年(2004年)中にさいたま市に到達し、さいたま市の中古マンションが値上がりするのか、あるいは再来年(2006年)になるか、それはわからない。
東京カンテイの今後の2〜3年の中古マンションの価格集計調査発表に注目していれば、価格伝播のタイムラグがどれ程あるかわかることになろう。
この中古マンション価格や土地価格の時計回りの価格の動きという経済現象を、波動関数というのか、あるいは伝導関数というのか、何らかの関数を使って実証分析してみる人はいないだろうか。
地価の時計回り論についての記事は、下記の鑑定コラムにあります。
鑑定コラム 308)
「東京の地価は皇居を中心に時計回りに」
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