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大阪市中央区にある大阪商業地の一等地である心斎橋の店舗賃料の上昇が激しい。
心斎橋の店舗賃料を調査した2つのデータがある。
一つは、シービー・リチードエリス(CBRE)の調査である。
CBREが、『路面貸店舗賃料相場』を毎年発表している。
主要都市の一等商業地の地階・1階・2階の店舗の賃料相場(坪当り円)をゾーンで示している。
その賃料相場発表地域の中に大阪の「心斎橋エリア」も含まれている。
2012年(平成24年)と2015年(平成27年)の心斎橋エリアの御堂筋通り及び心斎橋筋通りの1階の賃料は、下記である。
2012年 坪当り 70,000円〜150,000円(平均 110,000円)
2015年 坪当り 80,000円〜240,000円(平均 160,000円)
低値ゾーンの上昇率は、
80,000円
───── = 1.143
70,000円
14.3%である。
高値ゾーンの上昇率は、
240,000円
───── = 1.60
150,000円
60.0%である。
平均の上昇率は、
160,000円
───── = 1.455
110,000円
45.5%である。
もう1つは、一般社団法人日本不動産研究所と株式会社ビーエーシー・アーバンプロジェクト(以下「不動研BAC」と呼ぶ)の調査結果である。
不動研BACが協力して、『店舗賃料トレンド』を年2回発表している。
主要都市の一等商業地の全フロア・1F・1F以外の店舗賃料を発表している。
その店舗賃料調査の地域に、大阪の「心斎橋エリア」も含まれている。
2012年上期、2015年下期の1階店舗の賃料は、下記である。
2012年上期 坪当り 23,400円
2015年下期 坪当り 28,000円
上昇率は
28,000円
───── = 1.200
23,400円
20.0%である。
心斎橋の両調査の1階の店舗賃料の金額の差が大きい。
どうしてこの様に大きな差があるのか私には分からない。
CBREの1階店舗賃料は、御堂筋通り・心斎橋筋通りに面する店舗の賃料であり、不動研BACの1階賃料は、上記通りの背後にある1階店舗賃料と云うことであろうか。
いずれにしろ、心斎橋の1階店舗賃料である。
御堂筋通り、心斎橋筋通りの募集賃料を捜すと、次のごとくである。
御堂筋通りに面する1階店舗は無い。4階と地下2階に次の募集物件があった。
イ、4階 西心斎橋1丁目 心斎橋駅徒歩2分 130u 坪当り16,800円
ロ、地下2階 西心斎橋1丁目 心斎橋駅至近 820u 坪当り13,000円
心斎橋筋通りでは、1階と3階に次の募集物件があった。
ハ、1階 博労町3丁目 心斎橋駅徒歩5分 180u 坪当り60,000円
ニ、3階 博労町3丁目 心斎橋駅徒歩5分 160u 坪当り20,000円
CBREと不動研BACの調査結果をまとめれば、2012年(平成24年)〜2015年(平成27)の3年間の心斎橋の1階店舗賃料の上昇率は、下記である。
CBRE 45.5%
不動研BAC 20.0%
心斎橋の1階店舗賃料の上昇が激しい。
鑑定コラム1489)「大型連休の中日の平日に大阪に」
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