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財務省が発行している国債のうち、長期国債である15年国債もマイナス金利になった。
財務省が発表している国債金利情報は、2016年6月13日の15年国債の金利が、−0.006となったことを伝える。
15年国債のその後の金利の推移は、下記である。
2016年6月13日 −0.006
2016年6月14日 −0.012
2016年6月15日 −0.034
2016年6月16日 −0.066
15年国債がマイナス金利になったのであれば、それより期間の短い10年国債の金利はどうなんだという疑問が湧くであろう。
10年国債も勿論マイナス金利である。
10年国債がマイナス金利を付けたのは、2016年2月9日に−0.02を付けた。
これが、長期国債の代表である10年国債が、マイナス金利の世界に踏み込んだ歴史的瞬間である。
その後、2週間ほどプラス金利であったが、2016年2月24日より、再びマイナス金利となり、マイナス金利が継続している。
2016年6月に入って、10年国債のマイナス金利の最低金利と云うのか、最高金利と云うのか分からないが、国債金利史上の初めての金利水準更新を記録し続けている。
その記録更新は、下記である。
2016年6月01日 −0.111
2016年6月06日 −0.127
2016年6月09日 −0.133
2016年6月10日 −0.158
2016年6月13日 −0.167
2016年6月14日 −0.172
2016年6月15日 −0.197
2016年6月16日 −0.208
2016年6月8日の報道各社は、三菱東京UFJ銀行が、財務省が発行する新規国債の入札参加を取りやめると報じる。
日本経済新聞の見出しは、下記である。
「三菱UFJ銀、国債離れ、入札特別資格返上へ、マイナス金利で損失懸念」
共同通信の見出しは、下記である。
「国債入札の特別資格返上へ 三菱東京UFJ銀行、国内金融初」
朝日新聞の見出しは、下記である。
「国債入札の特別資格、三菱東京UFJ銀行が返上検討」
NHKは、2016年6月14日と相当遅れて、報じる。見出しは、下記である。
「三菱東京UFJ銀行 国債入札の特別資格返上へ」
報道各社がこの様に報じているから、当の三菱東京UFJ銀行がホームページでプレスリリースしているであろうと思い、確かめるために三菱東京UFJ銀行のホームページを訪れて、プレスリリースを開いてみた。
そこに掲載されているものは、下記のものであった。
*
2016年06月13日 愛知県との地方創生に関する包括連携協定締結について
2016年06月09日 横浜市との海外事業に関する包括連携協定締結について
2016年06月08日 アユタヤ銀行および横浜企業経営支援財団との協定締結について
2016年06月03日 京都府との地域創生に関する包括連携協定締結について
*
国債の新規入札に参加しないというリリースは、全く無い。
三菱東京UFJ銀行のホームページのプレスリリースと云うものは、一体どういうものなのか。
包括連携協定締結も重要であろうが、それ以上に財務省発行の国債入札の参加取り止めは、銀行経営に取って大変重要なことであり、株主・投資家に取ってはトップクラスの情報では無いのか。そういう情報はホームページには載せないと云うことか。
日本の銀行のトップの三菱東京UFJ銀行が、国の国債政策で動いた。
黒田日銀のマイナス金利政策は、どういう結末になるであろうか。
鑑定コラム1453)「歴史が作られた 期間10年国債がマイナス金利となった」
鑑定コラム1443)「日銀がマイナス金利政策を発表」
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