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ついに金融史に残る現象が、2016年2月9日に起こった。歴史が作られた。
長期国債を代表する期間10年の国債金利が、2016年2月9日に、−0.02%というマイナス金利になった。日本の金融において、初めて発生したことである。
2016年2月9日に取引された国債の金利は、財務省の「国債金利情報」に記録される。
歴史的現象であることから、全部の国債の当日(2016年2月9日)取引された国債の金利を記す。下記である。
期間1年国債 -0.230
期間2年国債 -0.241
期間3年国債 -0.261
期間4年国債 -0.261
期間5年国債 -0.255
期間6年国債 -0.258
期間7年国債 -0.230
期間8年国債 -0.165
期間9年国債 -0.095
期間10年国債 -0.020
期間15年国債 0.327
期間20年国債 0.743
期間25年国債 0.945
期間30年国債 1.091
期間40年国債 1.227
東証株価は、大暴落している。8日、9日そして10日の日経平均の終値は、下記である。
2016年2月8日終値 17,004円30銭
2016年2月9日終値 16,085円44銭
2016年2月10日終値 15,713円39銭
ここ2日間で日経平均は、1,300円ほど下落した。
昨年(2015年)末の2015年12月30日の大納会の終値は、19,033円71銭であった。
今年(2016年)に入って1ヶ月と10日で、株価は3,300円の大暴落である。
株式市場は、日銀のマイナス金利が発表されて暴騰した。
ドルに対する円安も引き起こした。1ドル121円まで行った。
しかしその株価上昇も長く続かず、暴落に転じている。外国為替相場も1ドル114円まで行く円高になった。
株式市場、外国為替市場も鉄火場相場である。
誰か知らないが、頭の相当良い人達がいて、日本の株式と外国為替相場がリンクして動くようにさせ、それを利用して、株式が高くなった時は、大規模に空売りして株価を暴落させ、安くなったら買い戻しを行い、日本から富を合法的に抜き取っているのではないかと思いたくなる。
この東証株価の大暴落が、東京の土地価格にどう影響してくることか。
ここ数年の東証株価の上昇は、もともとアベノミックスによる官製相場であるから、株価暴落しても土地価格には関係無いと云う人もいるであろうが、果たしてどうか。そうとも言い切れ無いではなかろうか。
鑑定コラム1449)「期間9年国債もマイナス金利になる」
鑑定コラム1430)「2015年末の東証株価は19,033円71銭」
鑑定コラム1504)「15年国債もマイナス金利になる」
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