2017年1月20日、アメリカ45代大統領に、ドナルド・トランプ氏が就任した。
不動産業を成功させた実業家で、政治という職業を今迄に全く経験していない人である。
1946年生まれであるから、71歳である。日本で云えば戦後世代の団塊の世代の人である。
40歳、50歳代の大統領で無く、70歳前半の人が激務の米大統領になったということは、それなりの理由が存在するのであろう。
ケネディが大統領になった時のアメリカとは、今のアメリカは違うと云うことであろう。
トランプ新大統領の就任演説の日本語訳全文を、NHKがネットで流しているので、それを読んだ。
最初は儀礼的に前及び元大統領達へのねぎらいの言葉を述べる。
その後、その大統領達が君臨した政治を「首都ワシントンの政治」として、以下のごとく強烈に批判する。
「ワシントンの小さなグループの政治家は繁栄したが、人々は仕事を失い、工場は閉鎖された。」
「ワシントンの繁栄した人々は、自分達を守ったが、国民を守らなかった」と。
トランプ新大統領は、「権限を首都ワシントンからアメリカ国民に帰す」と云う。
「国家は、国民のために奉仕するものである」と云う。
「何十年もの間、アメリカ産業を犠牲にし、外国産業を豊かにし、ほかの国の軍隊を支援してきた。そして非常に悲しいことに米国軍を犠牲にした。」と述べる。
今後は、「アメリカ第一」とする。
貿易、税、移民、外交問題は、「アメリカの労働者とアメリカの家族を利する」ことを考えて行う。
外交については、「古い同盟関係を強化し、新しい同盟を作る」。
「文明社会を結束させ、イスラム過激主義を地球から完全に根絶する」と述べる。
最後に、米国民に呼びかける。
「私達は大きく考え、大きな夢を見るべきです」と。
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