長野県上田に行って来た。
春先、雪が解けてから現地に行こうということにして、現地に行くことを遅らせていたが、裁判の公判日のこともあり、そういつまでも遅らせていることも出来ず、もう車も入れるであろうと云うことで、評価対象地の現地を見ることにした。
山の頂きに近い場所であった。雪は未だあった。近くにスキー場があり、スキーヤーが滑っていた。
近くに見える山の頂きの反対側は、長野県消防局の山岳救助訓練で、10日ほど前に9人の消防隊員がヘリコプター墜落して亡くなったと云うところである。
寒かった。
真田幸村の映画やテレビドラマでは、幸村がよく「ちいさがた」、「ちいさがた」と云う。自分の勢力圏である「小県」の地域のことである。
上田を中心にした地域が、「小県」という地域である。土地所在地の表示として「小県郡」として表示されていた地域である。
上田市が大きくなり、長野県第3位の都市になるにつれ、周辺の小県の町村は上田市に吸収されていった。
残っていた大きな町である丸子町も平成の大合併で、上田市になってしまった。
小県郡として現在残っているのは、長和町と青木村の2つだけとなってしまった。この2つの町村では「市」となるのは無理である。
丸子町は中心になって周辺の町村と協力して、どうして「小県市」という市を作ろうとしなかったのか。
もったいない。「小県市」という市はもう出来無くなってしまった。幻の市となってしまった。
丸子町は、周辺の町村を集めれば、市としての人口の資格はあった。
財政云々の話が必ず出て来るであろうが、貧乏市と云われてもよいでは無いか。
苦労があろうが、上田市とは違った特色ある市作りが出来たのではなかろうか。
町工場が苦労しながら一部上場企業に成長するごとくの苦労は、市作りでもあるであろうが、それをやろうという心がけの人がいなかったのか。
宿は上田駅近くのビジネスホテルに取った。
ネットで、大浴場のビジネスホテルと検索したところ、ヒットしたことから予約した。
周りが一面雪の場所で身を置いていて冷えた体を、そのホテルの大浴場に沈めて暖めた。
ホテル建物は建てて1年か2年程度で真新しい。
宿泊したホテルの経営会社は、今年(2017年)1月から3月までに、日本全国で、10ホテルを開業したと、ホールに張り出されていた。6月以降12月までに、なお16のホテルが開業するという。
ホテルが雨後の竹の子のごとく日本のあちこちに作られ、ホテルブームで観光業の景気が良いことを実感させられる。
このことは、あちこちのホテルに泊まってみないと分からない。
黒田日銀の超超超金融緩和による金余り政策と、中国人を中心とした爆発的訪日観光客の増加によるホテル不足によるホテルブームに乗って、事業の急拡大のようである。
朝食はバイキング方式であるが、料理の品数は40を越える豪華さである。
シティホテルのバイキング朝食に劣らない料理の内容である。
エレベータに乗りあわせた客の一人と話したが、宿泊費は通常のビジネスホテルの料金より少し高いが、部屋が少し広く、大浴場があり、料理は美味しいと宿泊して満足した内容の話であった。
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