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1653)かっぱ寿司食べ放題に対する経済評論家の評論

 回転寿司のかっぱ寿司が、店舗限定、時間限定であるが、食べ放題をはじめると云う記事を5日前の2017年6月12日に鑑定コラムに書いた。

 かっぱ寿司の食べ放題という企画は馬鹿当たりし、客が殺到しているようである。

 その様は、ネット、ツイッターで報告されている。

 この寿司食べ放題の馬鹿受け現象を、メデアは放置しておくことはしない。

 早速経済評論家に評論を書かせている。

 講談社のウエブで「現代ビジネス」というホームページがある。

 そこに6月17日(土)付で、経済評論家の加谷珪一氏の「かっぱ寿司が食べ放題という「地獄」を選んだ本当の事情 回転寿司の舞台裏を探る」の記事がアップされている。

 下記のアドレスである。


      
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52026

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 記事の内容は、

  1.あっという間に満席になる
   2.「食べ放題」を始めざるを得なかった理由
   3.採算は十分に合う

の3部構成になっている。

 筆者の加谷珪一氏は、かっぱ寿司の今回の食べ放題の戦略は、一時的なもので無く、かっぱ寿司は「恒久的な戦略として食べ放題を検討している可能性は十分にある」と論評する。

 何故そうなのかは、評論を読んで頂ければ分かる。

 評論の中で、やはり専門家の目で見たデータの提示があった。それは参考になる。

 回転寿司御三家の原価割合を記している。下記である。

    かっぱ寿司(カッパクリエイト)    49%
        スシロー(スシローグローバルホールディングス)  48%
        くら寿司(くらコーポレーション)   45%

と回転寿司店の原価割合を紹介する。

 一般の飲食店については、「飲食店の原価率は通常25%程度なので回転寿司の原価はかなり高い」と述べる。

 各業界には、プロが居るもので、回転寿司で一人の食べる皿の枚数も分かっているようである。

 マルハニチロが行った調査結果を紹介する。

 「回転寿司では男性は平均11.1皿、女性は8.6皿を食べている」(注 追記参照)

と加谷珪一氏は記す。

 これらの数値は、私は初めて知るものである。

 やはりその道のプロの知識には、とてもかなわない。

 上記のデータでは、女性の食する皿の数は、男性の食する皿の数に対して、

                 8.6
             ────  = 0.775                                    
                11.1

0.775である。

 では、この統計の結果が、今回のかっぱ寿司の食べ放題の男性と女性の料金差に反映しているであろうか。

 男性の料金は1580円、女性1380円である。

                 1380
              ───  = 0.873                                     
                 1580

0.873である。

 必ずしも反映されているとは思われない数値となったが、うがった見方をすると、女性の割合が1割高いと云うところが、ここに企業側の利益が隠されているのではなかろうかという見方もとれる。但しこれは私の邪推である。


****追記(注) 2017年6月18日(日)
 皿数について、変更します。
 そのことに関しては、次の鑑定コラム1654)「回転寿司の食す皿数を変更する」に書いてありますので、そちらをお読み下さい。


  鑑定コラム1651)「かっぱ寿司食べ放題」

  鑑定コラム1654)「回転寿司の食す皿数を変更する」

  鑑定コラム1667)「かっぱ寿司食べ放題 大盛況で終わる」


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