○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

1760) 霊南坂上住宅地東京最高地価401万円/u

 国土交通省が、平成30年(2018年)1月1日時点の地価公示価格を発表した。

 東京都内の住宅地の最高価格は、千代田区の番町の住宅地と云うのが今迄の定説であったが、平成30年にその定説が覆された。

 赤坂1丁目のアメリカ大使館とホテルオークラの大敷地に挟まれて、巾員10メートル程度の南方向に上がる坂道がある。それは霊南坂と呼ばれる坂道である。

 その霊南坂を登り切ると丘陵高台の平坦地になる。

 その高台平坦地には、スペイン大使館、スエーデン大使館、ホテルオークラ別館があり、高級マンションが建っている。

 そこにある地価公示地港-4の住宅地が、平成30年東京住宅地の最高価格地点となった。

 住居表示では、東京都港区赤坂一丁目14番11号である。

 10階建の高級マンションの敷地である。

 その土地が、地価公示価格港-4の地点で、平成30年1月1日時点の価格は、u当り401万円である。

 坪当り換算では、

                 401万円×3.30578≒1325万円

である。

 霊南坂上の港-4の地価公示地が、東京の住宅地の最高価格地点と知った時、私は「えっ! 番町を抜く価格があるのか?」と思うと同時に、その公示地を知っていたために驚いてしまった。

 昨年、その近くのビルの賃料評価で、土地価格の規準とする為に、その公示地の場所を捜し歩いたのである。

 一つの規準とするべき地価公示価格の地域と思って周辺を見ていたのであって、その地域が東京の住宅地の最高価格の地域であると思って歩いていた訳ではない。まさか港-4の地価公示価格が東京の住宅地の価格トップになるとは。

 そのことについては、鑑定コラム1704)「外国人保有株式30%以上の企業」の中に記している。

 トランプ米大統領が日本に来ると云う内容のコラムの記事の中に書かれている。転載すれば、下記である。

       


 「アメリカ大使館の隣にホテルオークラがある。来日した歴代の米大統領はホテルオークラに泊まった。

 ホテルオークラは、米大統領の常宿のホテルと云われていた。

 フオード、カーター、ニクソン、レーガン、ブッシュ、クリントン、オバマの各大統領はホテルオークラに泊まった。

 数ヶ月前に六本木1丁目の丘陵地の上にある事務所ビル一棟の賃料の評価を行った。

 周辺の取引事例、賃貸事例、そして土地価格評価で規準とすべき地価公示価格(港4、港区赤坂1-14-11)を見て歩いていたところ、ホテルオークラにぶっかった。

 しかしそこにはホテルオークラの別館はあったが、本館の建物はなく、建設中で基礎工事をしていた。

 工事案内板を見ると東京オリンビックにあわせて建替中である。

 アメリカ歴代大統領が泊まったホテルオークラは無いことから、トランプ大統領はどこに泊まるのかと思っていたら、宿泊は内幸町の帝国ホテルであった。

 帝国ホテルが、他のホテルと競り合って大統領の宿泊ホテルの栄誉を勝ち取った。周囲の警備はさぞかし厳しかったであろう。」

       


 国土交通省が、公示価格の発表に伴い、東京住宅地の最高価格の公示地として、港-4の写真を載せている。下記アドレスである。

 (下記アドレスをクリックすると、「このコンテンツはフレーム内で表示できません」のメッセージが出る場合があります。その時には、対処方法の「このコンテンツを新しいウィンドウで開く」をクリックして下さい。そうすると開きます。)

   
http://www.mlit.go.jp/common/001227818.jpg

 写真は、公示地の前面道路の少し南側より撮ったもので、画面左側茶色のマンションの奥に、茶色の建物の外壁より少し白っぽい建物がある。それが当該地価公示地港-4である。

 写真の画面手前右側がホテルオークラの別館で、ここは営業中である。右側奥のタワークレーンが見えるのが建て直し建築中のホテルオークラの本館である。

 写真の中央を走る道路の先は、下り坂になっている。その坂が霊南坂であり、その坂を下りきった左側にアメリカ大使館がある。警備は厳重である。

 公示地の写真を見ていると、電線・電柱が街の景色として邪魔と感じられる。電線の地中埋設化が必要であると改めて感じられる。


  鑑定コラム1704)「外国人保有株式30%以上の企業」


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ