若い時から老け役に徹し、多くの映画、テレビドラマに出演し、最優秀助演賞は数知れず、最優秀主演女優賞を2度得た女優樹木希林氏が、2018年(平成30年)9月15日に亡くなった。75歳である。ご冥福を祈る。
毎年正月に近い月近くなると、富士フイルムの「お正月を写そう」というコマーシャルがテレビに流れる。
このコマーシャルを見ると、「ああ、今年も正月もそろそろくる時期になったのか」と季節を知らせてくれた。
恐らく電通の制作であろうと思われるが、毎年工夫を凝らした岸本加世子と樹木希林の掛け合いの映像を楽しんだ。
樹木希林氏の訃報を聞き、私は映画『ほかいびと』を思いだした。
映画『ほかいびと』とはどういう映画か。
それは越後出身の武士とも伝えられる井上井月(いのうえせいげつ) が、故郷も捨て、武士という職業も捨て、伊那の土地を放浪し、俳句を作り残した。
その伊那地方を放浪し、俳句を残した井月と、井月が見たであろう今も地域に残る祭りと習俗を、ドキュメンタリー風に作り上げた映画である。
監督は、民俗学について学識が深く、ドキュメンタリー映画監督としても著名な北村皆雄氏である。
井月には、舞踏家でもあり俳優である田中泯氏が演じた。
その映画製作に、制作者として私の不動産鑑定士の友人が深く関わった。
金がかかる映画製作など止めろと云っても、私の言葉など聞く耳を持たない。
出身の伊那に愛着があったのであろう。何とか映画完成までこぎ着けた。
友人に「制作者」とはどういう仕事をするのかと聞けば、「映画製作の為に金を集める仕事だょ」と笑いながら説明してくれた。
その映画『ほかいびと』と樹木希林氏とはどういう関係があるのかということになる。
大いに関係がある。
樹木希林氏は、映画『ほかいびと』のナレーションを努めている。
上映された映画『ほかいびと』を見た時、樹木希林氏がナレーションを努めていることを知って、私はびっくりした。
「えっ、樹木希林がナレーションを引き受けてくれたの !」
音楽は一柳 慧である。
不動産鑑定士のその友人が季節になると葡萄を送ってくれる。大変美味しい葡萄である。
聞けば、友人と共に映画『ほかいびと』の制作に関与された人が作った葡萄という。
葡萄と云えば酸っぱく種があり、小さいと云うイメージが私にはあるが、そのイメージを全く覆す美味しい葡萄である。 宮原農園(農園主宮原達明)の葡萄という。
今年送られたきた葡萄は、「ピオーネ」、「ナガノパープル」、「ゴルビー」という種類の葡萄である。
葡萄にそんな名前がつくのかと私には分からないが、とにかく美味しかった。
宮原農園の所在等を記しておく。
ぶどうの宮原農園 住所:長野県伊那市手良沢岡910 開園期間:9月中旬〜10月中旬、開園中は年中無休 11:30〜17:30 電話&FAX:0265-78-5774