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1824)映画『ほかいびと』と樹木希林

 若い時から老け役に徹し、多くの映画、テレビドラマに出演し、最優秀助演賞は数知れず、最優秀主演女優賞を2度得た女優樹木希林氏が死亡した。75歳である。ご冥福を祈る。

 毎年正月に近い月近くなると、富士フイルムの「お正月を写そう」というコマーシャルがテレビに流れる。

 このコマーシャルを見ると、「ああ、今年も正月もそろそろくる時期になったのか」と季節を知らせてくれた。

 恐らく電通の制作であろうと思われるが、毎年工夫を凝らした岸本加世子と樹木希林の掛け合いの映像を楽しんだ。

 樹木希林氏の訃報を聞き、私は映画『ほかいびと』を思いだした。

 映画『ほかいびと』とはどういう映画か。

 それは越後出身の武士とも伝えられる井上井月(いのうえせいげつ) が、故郷も捨て、武士という職業も捨て、伊那の土地を放浪し、俳句を作り残した。

 その伊那地方を放浪し、俳句を残した井月と、井月が見たであろう今も地域に残る祭りと習俗を、ドキュメンタリー風に作り上げた映画である。

 監督は、民俗学について学識が深く、ドキュメンタリー映画監督としても著名な北村皆雄氏である。

 井月には、舞踏家でもあり俳優である田中泯氏が演じた。

 その映画製作に、制作者として私の不動産鑑定士の友人が深く関わった。

 金がかかる映画製作など止めろと云っても、私の言葉など聞く耳を持たない。

 出身の伊那に愛着があったのであろう。何とか映画完成までこぎ着けた。

 友人に「制作者」とはどういう仕事をするのかと聞けば、「映画製作の為に金を集める仕事だょ」と笑いながら説明してくれた。

 その映画『ほかいびと』と樹木希林氏とはどういう関係があるのかということになる。

 大いに関係がある。

 樹木希林氏は、映画『ほかいびと』のナレーションを努めている。

 上映された映画『ほかいびと』を見た時、樹木希林氏がナレーションを努めていることを知って、私はびっくりした。
 
 「えっ、樹木希林がナレーションを引き受けてくれたの !」

 音楽は一柳 慧である。

 不動産鑑定士のその友人が季節になると葡萄を送ってくれる。大変美味しい葡萄である。

 聞けば、友人と共に映画『ほかいびと』の制作に関与された人が作った葡萄という。

 葡萄と云えば酸っぱく種があり、小さいと云うイメージが私にはあるが、そのイメージを全く覆す美味しい葡萄である。 宮原農園(農園主宮原達明)の葡萄という。

 今年送られたきた葡萄は、「ピオーネ」、「ナガノパープル」、「ゴルビー」という種類の葡萄である。

 葡萄にそんな名前がつくのかと私には分からないが、とにかく美味しかった。

 宮原農園の所在等を記しておく。

 ぶどうの宮原農園
 住所:長野県伊那市手良沢岡910
 開園期間:9月中旬〜10月中旬、開園中は年中無休 11:30〜17:30
 電話&FAX:0265-78-5774

 井上井月についてシンポジュウムを、映画を作った井上井月顕彰会が開いているようである。

 葡萄に添えられた友の手紙には、こうした状況が書かれていた。

 「今年の第6回井上シンポジュウムは、"井月さんの時代を知る〜幕末維新伊那街道の夜明け〜"でした。

 中仙道のバイパスであった伊那街道は物流と情報の幹線であり、水戸からの天狗党や赤報隊が通過しており、今年は平田篤胤の平田学に焦点をあてたシンポジュウムとなりました。」

 伊那路を飯田から木曽山脈の清内路峠を越えて下ると中仙道と合流して妻籠宿である。そして馬籠宿、落合宿、中津川宿と続く。

 中津川宿は、現在の中津川市であり、そこは平田篤胤の平田学の影響のある地域である。

 そのことについては、島崎藤村の『夜明け前』に描かれている。

 中津川の平田篤胤の平田学は、伊那から清内路峠を越えて伝わったのか。

 樹木希林は、2018年はじめ封切りされた「モリのいる場所」という映画に出ている。画家の熊谷守一のある一日を描いた映画で、主人公の画家熊谷守一を山崎努、妻の熊谷秀子を樹木希林が演じている。

 画家の熊谷守一は、今は中津川市になったが、付知町出身の画家である。文化勲章の授章を断った画家である。

 いつか見てみたい映画である。

 最後に、不動産鑑定士の友人が制作者として携わった映画『ほかいびと』のスタッフ等を、井上井月顕彰会のホームページより転載しておく。

出演:田中泯
語り:樹木希林
音楽:一柳 慧

スタッフ

 監督:北村皆雄
 撮影:高橋愼二│金沢裕司│明石太郎│北村皆雄│櫻庭美保│石曽根志季子
 プロデューサー:三浦庸子│北村皆雄
 技術:黒木禎二
 照明:小西俊雄
 編集:田中藍子
 映像効果:森崎荘三
 音響:斉藤恒夫
 選曲:細見浩三
 整音:飯森雅允
 衣装:山口源兵衛
 美術:北澤一伯
 CG:山田みどり
 題字:石川九楊
 宣伝美術:島田薫
 現地コーディネーター:矢島信之│石曽根志季子
 田中泯アシスタント&メイキャップ:石原志保

 製作:一般社団法人井上井月顕彰会│ヴィジュアルフォークロア
 制作総指揮:〈ほかいびと伊那の井月〉制作委員会
 委員長:堀内功 副委員長:塚越寛 制作:平澤春樹
 委員:下島大輔│宮原達明│高橋正行│細田伊佐夫
 顧問:金子兜太│宮下宣裕│白鳥孝│小坂樫男│杉本幸治│森民夫
 学術協力:竹入弘元│春日愚良子│矢島太郎│伊藤一夫│稲川明雄

 後援:上伊那広域連合│長岡市│信濃毎日新聞社│長野日報社│中日新聞社│SBC信越放送│伊那ケーブルテレビジョン
 出演協力:歌舞劇団田楽座│上島敏昭[浅草雑芸団]│阿部裕吉・肥野隆[劇団南信協同] │塩原良[吟遊打人]│下県かっぽれくらぶ│火山ヤッチョロ会│上伊那市町村の皆さん
   特別協力:伊那谷フィルムコミッション 長岡ろけなび

 製作年:2011年
 上映時間:119分
   
http://www.seigetsu.org/index.php?f=&ci=13445&i=25823


  鑑定コラム635)「「ほかいびと」という記録映画撮影中」


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