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1950)雨後の筍のホテル建設

 鑑定コラム1949)「東京等のビジネスホテル宿泊料金の分析を終えて」の記事の中で、最近のホテルの建設について、「訪日客の増加若しくは増加を見込んで雨後の筍のごとくホテルが建ち」と記した。

 「雨後の筍のごとく」と云うけれど、本当にホテルがそれ程多く建設されているのかということになる。

 そのことについて、国土交通省の建設統計データで実証する。

 国交省の「建築着工統計調査」によれば、宿泊施設の建設統計データは、下記である。


元号 西暦 延べ床面積 u 1棟当り面積 u
平成23年 2011年 738 447415 606
平成24年 2012年 792 516255 652
平成25年 2013年 873 682561 782
平成26年 2014年 792 516255 652
平成27年 2015年 1022 929353 909
平成28年 2016年 1482 1956867 1320
平成29年 2017年 1992 3447606 1731
平成30年 2018年 2118 3039844 1435


 木造も含めて宿泊施設の建設棟数は、

      2011年   738棟
      2018年  2,118棟

である。棟数では、ここ7年間で
 
              2,118÷738=2.87≒3.0倍

約3倍である。

 延べ床面積では、

      2011年   447,415u
      2018年   3,039,844u

である。延べ床面積では、ここ7年間で
 
              3,039,844÷447,415=6.79≒7.0倍

約7倍である。

 建築延べ床面積の年率の増加率は、

             (1+r)の7乗=6.79
                     r=0.314

31.4%である。

 2011年以降の宿泊施設の新築された建物棟数の累計は、

      2011年    738棟
            2012年       738棟+792棟=1,530棟
            2013年     1,530棟+873棟=2,403棟
            2014年     2,403棟+792棟=3,195棟
            2015年     3,195棟+1,022棟=4,217棟
            2016年     4,217棟+1,482棟=5,699棟
            2017年     5,699棟+1,992棟=7,691棟
            2018年     7,691棟+2,118棟=9,809棟

 7年前の2011年は、新築宿泊施設は738棟しかなかった。

 7年後には、新築された宿泊施設(着工も含む)が、9,809棟も存在することになった。

 宿泊施設をホテルと呼び変えて、分かり易くいえば、7年前は駅前に1棟であったホテルが、7年後には駅前に13棟のホテルが出来、営業していると言うことである。

 この現象状態は、雨後の筍のごとくでは無かろうか。


  鑑定コラム1949)
「東京等のビジネスホテル宿泊料金の分析を終えて」

  鑑定コラム1951)「東京・京都・大阪・名古屋の雨後の筍のホテル建設」


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