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2129)欲得の数値化 ビジネスホテルの料金の月間下落率 ▲7%

 新型コロナウイルスの影響を原因として、ビジネスホテルの料金は大きく値下がりした。

 東京のビジネスホテルの料金の下落推移をグラフにしたのが、下記のグラフである。



東京ホテル料金



 鑑定コラム2125)〜2128)で、2020年8月の東京、名古屋、京都、大阪のビジネスホテルの料金についての記事を書いた。

 2020年2月から8月までの価格をまとめると、下記である。


ビジネスホテル料金      
年月 東京 名古屋 京都 大阪
2020年2月27日 10498 7518 7441 7221
2020年3月18日 9737 7441 6732 7066
2020年4月14日 9938 6585 6967 7144
2020年5月19日 8122 5695 6776 7509
2020年6月16日 6760 5261 6300 6682
2020年7月15日 6152 5259 6129 6298
2020年8月19日 5981 5657 6185 5636


 2020年2月〜8月までの6ヶ月間の各都市のビジネスホテルの料金の下落率は、

             東京    5981÷10498=0.570 ▲43% 月当たり▲7.2%

名古屋 5657÷7518=0.752  ▲25% 月当たり▲4.2%
京都 6185÷7441=0.831 ▲17% 月当たり▲2.8%
大阪  5636÷7221=0.781  ▲22% 月当たり▲3.7%
 
である。

 新型コロナウイルス感染により企業の行動自粛、テレワークの導入等により、企業の人々の行き来が激減した。

 それに伴いビジネスホテルの利用者は減った。

 ホテル経営企業としては、宿泊する人がいないことには収入が入ってこない。

 収入が無ければ、従業員の給与も払えない。

 企業としての存続も危ぶまれる。

 宿泊者が減ったと云う社会的事情はあるとしても、宿泊料金を値下げして少しでも収入を得たい。

 といって、あまり安くすると収入総額の実入りが少なく、経営的に困る。

 こうして試行錯誤で選んだ値下げ率が月率平均7%である。

 人間の欲得と経営の存続そして現実の社会経済現象との折り合いで決まった値下げ率が、月率平均7%である。

 需要が急激にしぼんだ時の供給過多の欲得の数値化は難しいが、1つの数値が具体的に分かった。


  鑑定コラム2125)「2020年8月東京のビジネスホテル料金6000円を割る」

  鑑定コラム2126)「2020年8月名古屋のビジネスホテル料金400円アップの5,657円」

  鑑定コラム2127) 「2020年8月京都のビジネスホテル料金は東京より高くなった」

  鑑定コラム2128) 「2020年8月大阪のビジネスホテル料金は京都より安くなる」


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