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新型コロナウイルスの東京の感染者数は、2020年4月のピークの時は、NHKの調べによれば、下記であった。
2020年4月09日 143人
2020年4月10日 181人
2020年4月11日 186人
2020年4月12日 197人
2020年4月13日 166人
この感染者三日移動平均をグラフ化したのが、下記のグラフである。
2020年4月12日がピークの事態においては、非常事態宣言、学校休校、自粛自粛 三密、テレワーク、手洗い、うがいの勧めで感染者8割減少するという政策が功を奏したのか5月末頃にはコロナ感染者数はみるみる減ってきた。
自粛自粛と手洗い、うがいという政策で、新型コロナウイルスが下火に成り鎮静化するものだろうかと思ったが、8割減の理論が当てはまるごとく正規分布を描くごとく鎮静化した。
不思議な事も起こるものだと思ったが、鎮静化したことはグラフで分かる事から、私は、毎週毎週三日移動平均のグラフを描くことが馬鹿らしくなって止めてしまった。
ところが6月末頃から、東京のコロナ感染者がじわりじわりと増えだした。
最近の東京のコロナウイルスの感染者数のピークは、NHK調べによると、下記である。
2020年7月29日 250人
2020年7月30日 367人
2020年7月31日 463人
2020年8月01日 472人
2020年8月02日 292人
この感染者三日移動平均をグラフ化したのが、下記のグラフである。
4月12日の一次のグラフと8月1日のグラフとは、縦の感染者数の目盛が大幅に違っている事に注意して、グラフを見て欲しい。
2020年8月1日が、2つ目のピークなのか分からない。感染者500人を超える日が来るか分からない。
都知事や政府担当大臣も毎日インタビューをしているが、どこそこでクラスターが発生し、感染者が増加しています、注意して下さい等の言葉を発するだけで、感染撲滅の為の政策を特別に行っている事を発言する訳では無い。
4月12日がコロナウイルスの感染者のピークであり、そのピークの山は終わっていて、何故8月1日に4月12日の倍の感染者の山が生じなければならないのか。
4月12日の山を1次ピークの山とすれば、およそ4ヶ月後に1次ピークの山の倍近くの山が発生しなければならなかったのか。
1次ピークの山の時に、撲滅のあらゆる方策を行わなかったのではなかろうか。
4ヶ月後に倍の感染者の2次ピークが来たと云うことは、1次ピークの対策は、枝葉の対策に過ぎず、根本的な対策を全く行っていなかったと云うことになろう。
専門家と称する学者、医師、研究者を集めて、叡智を絞って、対策を練った様であるが、結果において、そこで練られた対策の諸々は、枝葉の対策に過ぎず、撲滅の根本対策をしていなかったと云える。
現在もさしたる対策を行っている様には見えない。
重症者が増加すると医療現場が崩壊するから、重症者が増えない様にすべきと云うだけである。
しかし、感染者が増えなければ、重症者は増えることもなかろう。
感染者を減少させる根本的な対策を一向にやらずに、重症者が増えると日本の医療制度は崩壊すると、一次ピークと同じことを念仏のごとく唱えている。
厚労省の発表によれば、肺炎による年間の死亡者は、
平成28年は119,300人 (死亡者順位 3位)
平成29年は96,841人 (死亡者順位 5位)
平成30年は94,661人 (死亡者順位 5位)
令和元年は95,498人 (死亡者順位 5位)
である。
肺炎による死亡者の殆どは高齢者である。
新型コロナウイルスが重症化すると肺炎で死ぬ。
肺炎で毎年10万人前後死んでいる。
このことから新型コロナウイルスで亡くなることは、一般の病気の肺炎で死ぬことと思えば、毎年10万人前後肺炎で亡くなっていることから、特に新型コロナウイルス感染の対策など必要ないという考え方が、心の奥深くに潜んでおり、不作為の作為行為をしているのでは無かろうかと思いたくなる。
私が最も嫌いな文言は、「不作為の作為行為」という言葉である。
20歳前の大学で法律を学んで知った文言であるが、人間のずるさが隠されているイヤな言葉だなあという印象が高まり、ついに最も嫌いな言葉になってしまった。
その最も嫌いな言葉を、新型コロナウイルス感染に対する都知事、担当大臣、厚労省及び専門委員会の対応に対して使わざるを得ない。
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