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国土交通省の不動産・建設経済局地価調査課が、2020年8月21日に『主要都市の高度利用地地価動向報告 令和2年第2四半期』(地価LOOKレポート)を発表した。
主要都市の高度利用地100地点(商業地68地点、住宅地32地点)を選び、四半期ごとに地価動向を調べている。
2020年第2四半期(2020年4月〜6月 価格時点は7月1日)の地価動向は、下記である。( )内は、前四半期である。
上昇 1地点(73地点)
横ばい 61地点(23地点)
下落 38地点(4地点)
DI値で云えば、
1-38
──────×100 = −37
100
である。
前四半期は、
73-4
──────×100 = +69
100
である。
DI値をまとめると、下記である。
2020年1月〜3月 +69
2020年4月〜6月 -37
地価がピークを終え、完全に屈折点を示し、下落に転じた。
上昇を示した1地点とは、仙台市中央一丁目の商業地の地点である。
仙台市中央一丁目の商業地の地点はどういう地域かと云うと、報告書によれば、「JR仙台駅西口周辺。駅前に百貨店や高層店舗ビルが集積する高度商業地区。」である。
その地点を調査した不動産鑑定士の報告コメントには、次のごとくのコメントが述べられている。
「新型コロナウイルス感染症による一時的な経済活動の低滞等の影響はあるものの、当地区に対する在京投資家等の投資意欲は依然として認められ、当期の地価動向はやや上昇傾向で推移した。」
地価上昇率を3%未満と報告する。
東京圏の43地点の地価動向は、下記である。
上昇 0地点(26地点)
横ばい 38地点(16地点)
下落 5地点(1地点)
DI値で云えば、
0-5
──────×100 = −12
43
である。
前四半期は、
26-1
──────×100 = +58
43
である。
DI値をまとめると、下記である。
2020年1月〜3月 +58
2020年4月〜6月 -12
東京圏の地価もピークを終え、完全に屈折点を示し、下落に転じた。
2020年9月末頃に発表される基準地価格(7月1日時点)も、仙台駅の西口駅前商業地の基準地を除いては、高度商業地の地価は横ばいか、下落の土地価格となる事が、今回の地価LOOKレポートから推測される。
鑑定コラム2132)「地価LOOKレポートに見る地価動向DI値」
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