2219)2021年2月26日 バイデン米大統領 シリア東部の親イラン派拠点空爆を指示
2021年2月26日 12時57分NHKウエブは、 「アメリカがシリア東部の民兵組織関連施設を空爆」の見出しで、米軍によるシリア東部にある親イラン派民兵組織の拠点を空爆したと報じる。
この攻撃はバイデン大統領の指示によるとアメリカ国防総省のカービー報道官は述べると伝える。
そして、ほかのメデアも、この攻撃は、2月15日のイラク北部アルビルの米軍駐留拠点の周辺に対するロケット弾攻撃で民間人1人が死亡、アメリカ軍の兵士9人負傷したこと、そして2月22日に首都バグダッドの在イラク米大使館が位置するエリアにも攻撃があった事に対する攻撃であると伝える。
バイデン大統領の就任後最初の武力攻撃である。
この攻撃によって、中東地区が血生臭くなることになるであろうか。
日本に伝わったのが2月26日の昼頃である。
東京とニューヨークの間には14時間の差がある。ニューヨークの方が遅い。
東京が2月26日の午後12時であるとすると、ニューヨークは25日の夜中の10時となる。ニューヨークの株式市場は開いていない。
この武力行使がニューヨーク株価にどう影響するのかと思い、ニューヨーク市場の開場を待った。
日本時間の2021年2月26日 23:51、日経ウエブはニューヨーク=張間正義記者の報を次のごとく伝える。
「26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落で始まった。午前9時35分時点は前日比102ドル36セント安の3万1299ドル65セントで推移している。今週に入ってからの相場下落でヘッジファンドが損失限定の持ち高解消に動いているとの観測が出ている。一方、米長期金利の上昇には一服感が出ており、ハイテク株には買いが入っている。」
ダウ平均株価は下落したが、その原因は長期金利の上昇の影響によるものであり、日経の米国株式情報の説明の中には一言もシリア東部の親イラン派拠点空爆のことが述べられていない。
シリア東部の親イラン派拠点空爆は、ニューヨーク株式市場に全く影響を与えていないのが不思議である。その様な事は無いと思うが、記者は一言も触れていない。
シリア東部の親イラン派拠点空爆については、日本の多くのメデアは伝える。
その報道時間を調べて見た。早い順にウエブ発信時とヘッドラインを記す。
1位、2021年2月26日 11:39 読売新聞ウエブ「米軍がシリアの親イラン勢力空爆、バイデン政権で初「大統領の明確なメッセージ」」
2位、 2021年2月26日 12:06 47ニュース(共同通信)ウエブ「米軍、親イラン組織の施設を空爆シリア東部、攻撃に報復」
3位、 2021年2月26日 12:41 朝日新聞ウエブ「米がシリア空爆、新政権で初、親イラン組織の関連施設」
4位、 2021年2月26日 12:57 NHKウエブ「アメリカがシリア東部の民兵組織関連施設空爆」
5位、 2021年2月26日 13:30 日本経済新聞ウエブ「対イラン、軍事力を誇示、バイデン政権が初の空爆」
6位、 2021年2月26日 14:33 ロイター日本版ウエブ「米、シリア東部の親イラン勢力施設を空爆=国防総省」
7位、 2021年2月26日 14:39 時事通信ウエブ「米イラン政権、初の軍事作戦、親イラン派拠点を空爆」
8位、 2021年2月26日 19:43 毎日新聞ウエブ「米軍のシリア空爆 複数の施設を「防御的な精密照準爆撃」」
メデイアにより報道に随分と時間差がある。8時間の差である。
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