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2374) 2022年地価公示価格が発表される  

 国土交通省は、2022年3月22日に、2022年1月1日時点の地価公示価格を発表した。

 地価公示地点は、全国で20,557地点である。

 住宅地(宅地見込地を含む)は、東京、大阪、名古屋の三大都市圏と札幌、仙台、広島、福岡は、0.6平方キロメートルを目途に1地点、それ以外の地方圏は1.1平方キロメートルを目途に1地点設定されている。

 商業地は、0.6平方キロメートルを目途に1地点、工業地は、3.7平方キロメートルを目途に1地点設定されている。

 2022年の土地価格の上昇は、全国平均では、住宅地は0.5%の上昇、昨年は▲0.4%の下落である。商業地は0.4%上昇、昨年は▲0.8%の下落であった。

 2022年の地価公示価格は、住宅地、商業地共に昨年の土地価格から0.5%〜0.4%上昇しているということである。

 東京の商業地の地価は、都心商業地は下落、郊外の商業地は僅かに上昇している傾向である。
 
 日本の土地価格の上位10位は、全て東京の商業地であるが、その土地価格の状況を日本経済新聞が伝えているから転載すると、下記である。

            所在(住居表示)        土地価格        変動率
  1位  中央区銀座4-5-6    5,300万円/u   ▲1.1%
  2位  中央区銀座5-4-3    4,550万円/u   ▲1.3%
  3位  中央区銀座2-6-7    3,910万円/u   ▲2.0%
  4位  中央区銀座7-9-19    3,820万円/u   ▲2.8%
  5位  千代田区丸の内2-4-1  3,670万円/u   ▲1.3%
  6位  新宿区新宿3-24-1    3,630万円/u   ▲0.5%
  7位  新宿区新宿3-30-11    3,450万円/u   ▲0.3%
  8位  千代田区大手町2-2-1   2,880万円/u   ▲0.7%
  9位  中央区銀座6-8-3    2,820万円/u   ▲3.8%
  10位  中央区銀座4-2-15    2,820万円/u   ▲1.7%

 1位の土地は、銀座4丁目角の少し北に寄った銀座中央通りに面する山野楽器店の敷地である。昨年と同じである。

 都心商業地の地価は全て下落である。

 住宅地の1位、2位は下記である。地価は上昇している。

            所在(住居表示)        土地価格        変動率
  1位  港区赤坂1-14-11    500万円/u    3.3%
  2位  千代田区六番町6-1   415万円/u    2.5%

 1位の住宅地は、アメリカ大使館とホテルオークラの南側近くにあり、両敷地の間にある霊南坂を上った高台にあるマンション土地である。スエーデン大使館が近くにある。

 以前、この地価公示地近くにある1棟の土地建物を鑑定評価する機会があり、不動産鑑定評価を行う場合には、評価する土地の近くの地価公示価格を規準とし、均衡しなければならないという地価公示法がある為に、この地価公示地を見に行った。

 この地価公示地の上に立つ建物を見ながら、ここが日本一高い住宅地価のある場所かとしばし佇み、感慨にふけったことを思い出す。


  鑑定コラム2367)
 「地価LOOK 東京高度商業地18地点のDI値は、▲33と真冬 令和3年第4四半期」

  鑑定コラム2712)「2024年地価公示地地価上昇トップ 住宅地北海道富良野市 商業地熊本県大津町」


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