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2367) 地価LOOK 東京高度商業地18地点のDI値は、▲33と真冬 令和3年第4四半期

 前の鑑定コラム2366)「地価LOOK 東京圏令和4年1月地価DI値は+37」で、東京圏の令和4年1月の土地価格はDI値+37と述べた。

 この数値を見れば東京圏の土地価格の1/3は値上りしていると思ってしまう。

 数字ではそういう事になるが、それは住宅地の土地価格が値上りしている為で、商業地、特に東京都内の商業地は殆ど値上りしていない。

 地価LOOKの東京圏とは、埼玉、千葉、東京、神奈川の4都県の地域を云う。

 そして地価LOOKが選定している東京圏の主要都市の高度利用地は43地点である。そのうち東京都は27地点である。27地点のうち商業地は18地点である。

 商業地18地点は、下記の場所である。


番号 都市名 行政区 区分 地区
1 東京都 区部 千代田区 商業 丸の内
2 東京都 区部 千代田区 商業 有楽町・日比谷
3 東京都 区部 中央区 商業 銀座中央
4 東京都 区部 中央区 商業 八重洲
5 東京都 区部 中央区 商業 日本橋
6 東京都 区部 港区 商業 六本木
7 東京都 区部 港区 商業 赤坂
8 東京都 区部 港区 商業 虎ノ門
9 東京都 区部 新宿区 商業 新宿三丁目
10 東京都 区部 新宿区 商業 歌舞伎町
11 東京都 区部 渋谷区 商業 渋谷
12 東京都 区部 渋谷区 商業 表参道
13 東京都 区部 豊島区 商業 池袋東口
14 東京都 区部 台東区 商業 上野
15 東京都 区部 港区 商業 品川駅東口周辺
16 東京都 区部 江東区 商業 青海・台場
17 東京都 区部 中野区 商業 中野駅周辺
18 東京都 多摩 立川市 商業 立川


 地価動向が上昇にある場合を↑、下落にある場合を↓、横ばいにある場合を→とする。

 令和3年第4四半期の東京18地点の地価動向は、下記である。


番号 地区 令和3年第4四半期動向
1 丸の内
2 有楽町・日比谷
3 銀座中央
4 八重洲
5 日本橋
6 六本木
7 赤坂
8 虎ノ門
9 新宿三丁目
10 歌舞伎町
11 渋谷
12 表参道
13 池袋東口
14 上野
15 品川駅東口周辺
16 青海・台場
17 中野駅周辺
18 立川


 東京商業地18地点で、地価動向が上昇しているのは、中野駅周辺の1個所だけである。

 地価動向が横ばいしている地点は10地点、地価動向が下落している地点は7地点である。

 これより、地価動向のDI値を求めると、

                      1−7
                 ────── ×100 = ▲33                         
                       18
 東京圏では+37のDI値で、あたかも土地価格は上昇しているがごとく思われるが、東京の商業地は、マイナス33のDI値で、商業地の土地価格は値上りしていない。真冬の状態である。

 令和3年第1四半期〜第4四半期の東京の商業値のDI値を求めると、下記である。
      令和3年第1四半期   ▲50
      令和3年第2四半期   ▲50
      令和3年第3四半期   ▲56
      令和3年第4四半期   ▲33
 令和3年1年間の四半期の商業地の地価動向DI値をグラフにすると、下図である。




地価LOOK東京商業地地価DI値 令和3年第4四半期


 上図を見れば、DI値ゼロの遙か下にあり、東京の商業地の土地価格は上昇しているなどと云えるものでは無かろう。



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