2712) 2024年地価公示地地価上昇トップ 住宅地北海道富良野市 商業地熊本県大津町
2024年3月27日に国土交通省は、2024年1月1日時点の地価公示価格を発表した。
プレス関係には、恐らく1週間前辺りに伝えられており、オフレコで2024年3月27日発表制限解除となっていると推測される。
そうでなければ、日本で地価上昇率の一番高い所の、テレビ映像が、27日同時に流せる筈が無い。
全国26,000地点の土地価格評価するために、不動産鑑定士2,259人が鑑定評価に協力した。
全国の地価動向は、
住宅地+2.0%の上昇
商業地+3.1%の上昇
である。
東京圏の地価動向は、
住宅地+4.0%の上昇
商業地+5.6%の上昇
である。
東京の地価動向は、
住宅地+4.1%の上昇
商業地+6.3%の上昇
である。
2024年1月1日に発生した能登沖地震の被害地である石川県輪島市、珠洲市、能登町、穴水町、七尾市、志賀町の地価公示価格は発表され無いと私は思っていたが、私の予想ははずれ、発表されている。
2024年の地価上昇率の上位は下記である。
(住宅地)
1位、(富良野-201) 北海道富良野市北の峰町25-11 49,500円/u 上昇率27.9%
2位、(千歳-19) 北海道千歳市栄町2-25-20 76,500円/u 上昇率23.4%
3位 (宮古島-6) 沖縄県宮古島市上野字野原東方原1104 10,800円/u 上昇率21.2%
(商業地)
1位、(熊本大津5-1) 熊本県菊池郡大津町字拾六番町屋敷1096-2外(村上写真館) 77,000円/u 上昇率33.2%
2位、(菊陽5-1) 熊本県菊池郡菊陽町大字津久礼字石坂2343-2(冨永ビル) 95,500円/u 上昇率30.8%
3位 (千歳5-4) 北海道千歳市幸町3-19-2(ホワイトビル) 86,000円/u 上昇率30.3%
2024年地価公示の住宅地地価上昇率トップは、富良野市の北の峰町の住宅地という。
富良野の住宅地価が日本でトップとは、何故?
ニセコの土地価格と比較して、安い価格であるから、同じスキー場のあるリゾートとして比較感から、土地価格が高くなったのでは無かろうか。
沖縄宮古島の住宅地の地価が上昇率3位? どうしてという疑問が当然湧く。
去年の令和5年の住宅地の地価上昇率の上位は、北海道の都市が占め、10位迄は北広島、江別、恵庭の市の住宅地であった。1位から100位までは、全て北海道の都市の公示地であった。
沖縄の都市の名前は100位内に無かった。1年後の令和6年に、突然沖縄の都市が上昇率3位に出て来るとは、何があったのか。
商業地の1位及び2位は、熊本県の大津町と菊陽町の商業地という。
土地価格上昇の理由は、建設中であった台湾の半導体企業TSMSの工場がいよいよ稼働することになり、工場で働く多くの人が大津町、菊陽町に居住し始めた。その工場に勤める人々の落とす金が大きいと予測され、低い土地価格水準であった商業地の土地価格が急上昇したようである。
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