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2408) 地価LOOKの東京商業地価のDI値 -6 薄日差し込む 4年第1四半期

 国土交通省が、土地価格の予測として土地の高度利用地区の土地価格を調査し、発表している。通称「地価LOOK」と呼ばれるものである。

 国土交通省が、2022年6月7日に『地価LOOKレポート 令和4年第1四半期(令和4年1月1日〜令和4年4月1日)』を発表した。

 地価LOOK調査は年4回、四半期ごとに行われている。三大都市圏と地方圏に分かれて発表されている。但し傾向値の結果をDI値としては発表していない。

 調査結果をDI値として求め、グラフ化して発表しているのは私の思いつきであり、私だけである。

 地価LOOK調査設定地点は、高度利用の地域の商業地と住宅地区に設定されいる。

 東京を中心とする地区は、「東京圏」として発表されている。

 東京圏は、埼玉・千葉・東京・神奈川の地域を云い、地価LOOK調査地点数は2022年第1四半期から、以前は43地点であったが、35地点となった。そのうち東京地区は、以前は25地点だったが、2022年第1四半期から21地点になった。

 東京地区21地点のうち、商業地は18地点から16地点になった。無くなった地点は、日本橋商業地と赤坂商業地である。

 値上りしたのは2地点で、銀座と中野駅周辺の商業地である。

 値下がりしたのは3地点で、六本木、池袋駅東口、上野の商業地である。

 他の商業地は横ばいである。

 東京商業地の地価DI値は、下記である。

                     2-3
                ──────  × 100  = -6                         
                     16
 東京商業地の地価DI値は、-6となり、薄日が差してきた。

 東京商業地の16地点の値上り、横ばい、下落状況は下記である。


番号 地区 令和3年第4四半期動向 令和4年第1
1 丸の内
2 有楽町・日比谷
3 銀座中央
4 八重洲
5 六本木
6 虎ノ門
7 新宿三丁目
8 歌舞伎町
9 渋谷
10 表参道
11 池袋東口
12 上野
13 品川駅東口周辺
14 青海・台場
15 中野駅周辺
16 立川


 令和元年から令和4年第1四半期までの、四半期ごとの東京商業地の地価LOOKのDI値を求めると、下記である。


      令和元年第1四半期    94     
      令和元年第2四半期    94     
      令和元年第3四半期    94     
      令和元年第4四半期    94     
      令和2年第1四半期    78     
      令和2年第2四半期   −22     
      令和2年第3四半期   −44     
      令和2年第4四半期   −56     
      令和3年第1四半期   −50     
      令和3年第2四半期   −50     
      令和3年第3四半期   −56     
      令和3年第4四半期   −33     
      令和4年第1四半期    -6
     
 東京の商業地は、令和2年にDI値が+94から一気に-56まで下落した。

 令和3年から回復傾向になり、令和4年第1半期にはDI値は-6となった。薄日が差し込んできた。

 上記数値をグラフにしたのが、下図である。




東京商業地DI値 令和4年第1





  鑑定コラム2407)「地価LOOK 東京圏令和4年第1四半期地価DI値は+45」

  鑑定コラム2406)「地価LOOK全国の2022年第1四半期のDI値は前四半期より+3」


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