○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

2842) 日本「世界最低金利」脱すの見出しの2025年3月22日の日経新聞


 日本経済新聞2025年3月22日の朝刊は、2面社説の隣に掲載する記事として、<日本「世界最低金利」脱す>という標題の見出しで、日本政府の長期に渡る低金利政策の記事を記した。

 日本経済新聞(以下「日経」と呼ぶ)の記事の書き出しは、次のごとく始まる。

 「日本の政策金利が約2年半ぶりにスイスの水準を上回り、主要先進国で最低の地位を脱した。・・・」と記す。

 では主要先進国で最低の地位を確保していた日本銀行(以下「日銀」と呼ぶ)の政策金利は、どういう種類のもので、その利率はいかほどかについては、「日銀は政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.5%と据え置いた。」と記す。

 つまり、比較検討している政策金利は、無担保コール翌日物金利という種類の物で、その金利利率は0.5%であるということである。

 無担保コール翌日物金利の直近の金利推移を、日銀のホームページは下記のごとく記す。

            2025年3月17日  平均0.477%
            2025年3月18日  平均0.476%
            2025年3月19日  平均0.476%

 日経が述べている日銀の誘導目標0.5%が見事に実施されている。

 この誘導金利0.5%を、日銀は2022年9月以降政策金利として取ってきたのである。

 その金利が世界最低の金利であった。

 この日銀の世界最低の金利を下回る金利が出現したために、日銀の0.5%は世界最低金利で無くなったと日経は報じる。

 その世界最低政策金利はどれ程で、何処の国の銀行が行うのかと云えば、スイスのスイス国立銀行で、同銀行は3月20日に、政策金利を0.5%から0.25%に引き下げる事を決定したと、日経は伝える。

 世界最低政策金利は、スイス国立銀行の0.25%という事になった。

 日銀の低金利政策について、

 「日銀の低い金利は低金利の通貨を調達し、高金利の通貨で運用することで金利差益を得ようとする「キャリー取引」の源泉だった。」

と日経は述べる。


  鑑定コラム2843)
「政策金利、日銀当座預金金利、無担保コール翌日物金利、基準貸付利率」

フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ