318)平成17年の東京の住宅地のマンション粗利回りは4.5%
「平成17年東京マンション利回り(平成18年版)」は出来上がった。
平成17年1月〜12月の1年間の、都内の賃貸マンションの賃貸事例12,500件余のデータによるマンション利回りの分析である。その一部分を紹介する。
利回りは、経費込みのグロスの利回りである。
23区住宅地(築5年 容積率100%) 4.1%
24市住宅地(築5年 容積率100%) 4.9%
23区の住宅地の利回りは下降気味である。
つまり賃料が一定とすれば、地価が上昇している為に利回りは低下していることを意味する。
24市の住宅地の利回りは前年と変わらずである。
賃料も下がっているが、地価も下がっているために、利回りは変動無しと求められたのでは無いかと推測する。
経費率を35%とすると、還元利回り(経費に減価償却費を含めない)は、
23区住宅地 4.1%×(1−0.35)≒2.7%
24市住宅地 4.9%×(1−0.35)≒3.2%
と言うことになる。
経費に減価償却費を含め、加えて金利を考えたら還元利回りは相当低利になることになる。
詳細については、本ホームページの
「東京マンション利回り」
を見ていただきたい。
なお、同利回りの報告書籍は、CD化して一般に発売される予定であり、不動産鑑定士市場賃料研究会に購入申し込みされたい。
(電話 03-3341-6573 都市開発研究所内 担当 新井)