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322)平成17年東京のマンションの平均賃料

 平成17年の東京のマンションの平均賃料について、不動産鑑定士市場賃料研究会が発表した。

 その調査の一部を下記に公表する。
 単位はu当り円で支払賃料である。面積は40平方メートル以上の賃料である。
 賃料の高い順に記す。

マンション平均賃料  
(1) 23区  
平均賃料
   
港区 4287
渋谷区 3948
中央区 3743
千代田区 3696
目黒区 3473
新宿区 3258
品川区 3014
文京区 3005
世田谷区 2884
台東区 2797
豊島区 2742
中野区 2716
杉並区 2589
大田区 2545
江東区 2367
荒川区 2365
墨田区 2235
練馬区 2232
北区 2228
板橋区 2071
江戸川区 2023
葛飾区 1881
足立区 1835
平均 2840


(2) 24市  
平均賃料
   
三鷹市 2632
武蔵野市 2570
調布市 2160
狛江市 2159
小金井市 2108
国立市 2009
国分寺市 1992
府中市 1935
西東京市 1835
東久留米市 1772
稲城市 1753
多摩市 1743
町田市 1696
日野市 1660
立川市 1657
小平市 1632
清瀬市 1587
八王子市 1571
東村山市 1498
東大和市 1491
昭島市 1490
福生市 1410
羽村市 1376
青梅市 1307
武蔵村山市 -
あきる野市 -
平均 1776

 23区のマンション賃料のトップは港区でu当り4,287円である。
 最低は足立区のu当り1,835円である。

 最高賃料と最低賃料の間の格差倍率は、
        4,287円÷1,835円≒2.33
2.33倍である。

 一方、住宅地の価格は、平成18年1月1日現在の地価公示価格の平均住宅地の価格で見れば、

      港区    u当り1,100,000円
      足立区   u当り 229,500円
である。

 土地価格の格差倍率は、
        1,100,000円÷229,500円≒4.80
4.80倍である。

 同様に都下24市を見ると、マンション賃料のトップは三鷹市でu当り2,632円で、最低は青梅市のu当り1,307円である。
 賃料の最低・最高の倍率は、
        2,632円÷1,307円≒2.04
2.04倍である。

 住宅地の価格は、同様に地価公示価格で見ると、
      三鷹市   u当り331,000円
      青梅市   u当り109,000円
で、地価の最低・最高の倍率は、
     331,000円÷109,000円≒3.03倍である。

 まとめると、
           23区     都下24市
   賃料の倍率     2.33倍          2.04倍
      地価の倍率     4.80倍          3.03倍
である。

 賃料が地価の動きに連動しているとするならば、賃料の倍率と地価の倍率とは同じにならなければならない。
 現実の関係倍率を見れば、賃料の倍率と地価の倍率とは同じでは無い。

 23区では賃料の変動幅は、土地価格の変動幅に対して、
        2.33倍÷4.80倍≒0.49
である。
   都下24市では、
        2.04倍÷3.03倍≒0.67
である。

 賃料の存在幅は、土地価格のごとく広大では無く、狭いゾーンで収まっていることを示す。
 このことは、何を意味するかと言えば、地価変動率をそのまま賃料変動率にすることは間違っていることを意味する。
 

 なお平成16年の東京マンション賃料に関する記事の鑑定コラムには次のものがあります。

 鑑定コラム  258) 「平成16年の東京マンション賃料」

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