○鑑定コラム
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マンションの調査情報会社でもあり、鑑定会社でもある株式会社東京カンテイのホームページのプレスリリース(2007年3月19日付)に依れば、東京23区の中古マンション価格が、底値固めのもみ合い状態を抜け出し、急激に上昇傾向を示してきた。
同社のホームページプレスリリースのデータより分析すると、1997年からの東京23区の面積70平方メートルの中古マンションの価格は、下記の通りである。
データは売り希望価格によるものである。
u当り価格は、筆者の計算によるもので、
70uの価格÷70u=1u当り価格
の式によって求めた。
2006年7月からは、価格変化をより詳しく見るために、各月の価格を記す。
価格 u当り単価
1997年 3888万円 55.5万円
1998年 3601万円 51.4万円
1999年 3475万円 49.6万円
2000年 3358万円 47.9万円
2001年 3278万円 46.8万円
2002年 3353万円 47.9万円
2003年 3376万円 48.2万円
2004年 3389万円 48.4万円
2005年 3374万円 48.2万円
2006年 3504万円 50.0万円
2006年7月 3514万円 50.2万円
2006年8月 3570万円 51.0万円
2006年9月 3680万円 52.5万円
2006年10月 3654万円 52.2万円
2006年11月 3713万円 53.0万円
2006年12月 3755万円 53.6万円
2007年1月 3855万円 55.0万円
2007年2月 3963万円 56.6万円
23区のマンションの底値は、2001年で、その価格はu当り46.8万円であった。
2001年〜2005年まで底値固めをしていたが、2006年後半より価格の値上がり傾向がはっきりしてきた。
2007年2月には、u当り価格は56.6万円に上昇した。
2001年から2005年までの中古マンションの価格上昇は、
48.2万円÷46.8万円≒1.03
3%の値上がりである。4年間で3%の値上がりである。
底値固めを終えた2005年から2007年2月までの値上がり率は、
56.6万円÷48.2万円≒1.174
17.4%の値上がりである。
年率の上昇率は、
(1+X)の(26/12)乗=1.174
X≒0.077
年率7.7%の上昇である。
直近の2006年7月から2007年2月までの7ヶ月の間の上昇率は、
56.6万円÷50.2万円≒1.127
12.7%の値上がりである。
年率換算の上昇率は、
(1+X)の(7/12)乗=1.127
X≒0.227
年率22.7%の上昇である。
上記価格変動率をまとめると、
2001年〜2005年 4年間で3%の上昇
2005年〜2007年2月 年率7.7%の上昇
2006年7月〜2007年2月 年率22.7%の上昇
である。
上記中古マンションの価格推移、価格変動率は、中古マンションの鑑定評価する時の、時点修正の良いデータになるのでは無かろうかと私は思う。
上記データ分析から、最近の中古マンションの価格の値上がりは著しいことが分かろう。
郊外の新築マンションの価格の高値水準が、23区の中古マンションに及んできたことと、土地価格の上昇が反映しているものと思われる。
今後とも、この勢いで価格上昇するかどうか分からない。
都内商業地の狂乱・暴走地価の状態を考えれば、中古マンションの価格にもその傾向が伝播しても不思議では無い。
株式会社東京カンテイのホームページは、下記のアドレスをクリックすれば見られます。
http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/c200702.pdf
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