○鑑定コラム
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当ホームページの鑑定コラムのアクセス統計を取ったところ、2007年7月1日〜2007年9月30日の3ヶ月の期間に、ゴルフ場関連の記事の鑑定コラムアクセスが突然多くなった。
この現象を見て、
「おかしいな。
ゴルフ場、或いはゴルフ業界を取り巻く環境に何かあるのではないだろうか。」
と思い、原因を探ってみた。下記が原因でゴルフ場関係の当ホームページの鑑定コラムのアクセスが増えたと断定は出来ないが。
経済産業省が特定産業の動態統計データを発表している。
その中にゴルフ場編がある。
ゴルフ場の動態調査は、全国のゴルフ場全てを調査するのでなく、一部のゴルフ場を抽出してその経済動向を探るものである。
経産省に聞けば、北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、香川、福岡の中のゴルフ場を抽出した統計データという。
であるから、売上高・利用者は、全国ゴルフ場の総売上高・総利用者数を示すものでは無い。
そうした前提の経産省のゴルフ場動態調査の発表データによると、ゴルフ場の売上高、利用者数は、下記のごとくである。
売上高百万円 利用者数人
平成16年 108,895 9,435,379
平成17年 101,887 8,950,252
平成18年 101,101 9,033,931
平成18年4月〜6月 29,951 2,643,725
平成18年7月〜9月 29,182 2,719,067
平成18年10月〜12月 27,418 2,363,340
平成19年1月〜3月 16,632 1,494,893
平成19年4月〜6月 30,522 2,739,024
平成18年7月〜平成19年6月までの、最近1年間のゴルフ場売上高・利用者数は、上記の期間数値を加算計算すれば、
売上高 103,754百万円
利用者数 9,316,324人
である。
この平成18年7月〜平成19年6月までの直近1年間の数値と、平成18年の数値を較べて見れば、
売上高百万円 利用者数人
平成18年 101,101 9,033,931
平成18年7月〜平成19年6月 103,754 9,316,324
である。
ゴルフ場の売上高、利用者とも、直近1年間の数値の方が平成18年1月〜12月の数値を上回っている。その増加率は、
売上高は、
103,754÷101,101≒1.026
利用者数は、
9,316,324÷9,033,931≒1.031
である。
即ち、ゴルフ場の売上高は2.6%のプラス、ゴルフ場の利用者は3.1%のプラスである。3.1%の利用者の増加の意味することは大きい。
平成バブル経済崩壊後、ゴルフ場の売上高、利用者とも減少傾向にあったが、上記分析から考えると、平成18年後半を底にして、上昇に転じたのでは無いかと判断される。
今後再びバブル経済時のごとく、投資目的の無茶高な会員権の価格上昇というゴルフブームは生じないと思われるが、長かった冬の期間をゴルフ場は脱したのでは無いかと思う。
平成18年(2006年)後半をゴルフ場の底と考えると、都心の地価は2002年に底を打って上昇に転じていることから、ゴルフ場は土地価格に遅れること4年半と言うことになる。
ゴルフ場の売上高、利用者の増加現象を知って、3〜4年前にゴルフ場を買っておれば良かったと思う人もいるであろう。その頃は民事再生法にかかって、会員権価格98%カット、築造費の5%程度の価格というごとくのゴルフ場の売り物があった。
本鑑定コラムには、ゴルフ場について多くのコラムがありますが、そのうちの一つの鑑定コラムを下記に記します。
鑑定コラム29)
「川奈ゴルフ場の価格」
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