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385)都心住宅地価が下がり始めた(2007年10月)

 平成19年(2007年)9月3日号の「AERA」(朝日新聞社) は、『都心地価の下落始まる』の特集記事を掲載した。

 その特集記事は、私の東京地価分析をベースにしたものであった。

 その私の東京地価分析の元となったものは、野村不動産アーバンネット株式会社が、3ヶ月ごとに調査発表している「住宅地価動向」であった。

 平成19年7月1日時点の野村不動産アーバンネットの調査において、直近3ヶ月の変動率が0%のものが過半を占めている現象を見て、私は東京都心住宅地は天井を打ち、一部下落に転じていると判断した。

 「AERA」に大々的に記事が載ったこともあり、私の判断が果たして正しかったのかどうか、いささかの不安を感じた。
 もし間違っておれば、「AERA」の記者に迷惑をかけることになるからである。

 平成19年7月1日時点から3ヶ月後の、10月1日時点の野村不動産アーバンネットの調査結果がどう出るか気になっていた。

 2007年10月18日付で、同社ホームページに、10月1日時点の東京都内住宅地の価格が調査発表された。

 前回(19年7月1日)では、下落を示す▲が無かったが、10月1日時点の調査結果では、51地点の内10地点に▲がついた。
 つまり10地点の地価が、3ヶ月の間に下落したということである。

 同社の調査結果によれば、直近3ヶ月の51地点の都内住宅地の変動は、

     地価下落地点    10地点
     地価変動ゼロ地点  32地点
     地価上昇地点     9地点
である。

 日本銀行のDI値的分析で表現すれば、東京都心住宅地価DI値−1(-10+9=-1)ということになるか。

 百分比で表現すれば、
     −10/51×100≒−20
             9/51×100≒+18
         −20+18=−2
東京都心住宅地価DI値−2ということになるか。

 都心住宅地の地価は天井を打ち、下落に転じたことがはっきりと裏付けされた。

 3ヶ月前に判断した私の判断は間違っていなかったことが、3ヶ月後の調査データで裏付けられたことを知って、自身安堵した。

http://www.nomu.com/knowledge/chika/pdf/200710house_tokyo_23.pdf


  鑑定コラム2132)「地価LOOKレポートに見る地価動向DI値」


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