2008年3月7日、東京証券取引所に上場している不動産投資信託の指数である東証REIT指数が、1400を割って1398.58の指数をつけた。
指数が1400を割り込むことは、約3年半ぶりと云う。
東証REIT指数は2007年12月7日に、2000.43の指数をつけた後、1500まで下がり、少し戻って1600を中心にしてもみ合いを続けていた。この辺りで下げ止まるのかなと思っていた。
だが、2008年2月末頃より一気に下がり始め、3月7日(金)には、1400を割ってしまった。
原因は信用収縮で外国人投資家の売りを吸収出来ないことによると、翌日3月8日の日経は報じる。つまりサブプライムローンの問題が影響を具体的に現してきたと云うことであろう。
リートは賃料の支払を担保にして発行される金融商品であり、リスクは株式と比較して小さく、その代わり価格変動が少ない商品と理解していた。
しかるに、3ヶ月の間に、
1398.58÷2000.43=0.699≒0.7
30%の価格下落を引き起こす投資商品の姿を見ると、それは株式と同じ種類のものと言うことになってしまう。
さもなくば、例外的にそれだけの下落をどうしても生じさせる重大な要因が存在していたと云うことになる。
リートはインカムゲインの投資商品で、キャピタルゲインの投資商品ではないと思っていたが、どうも日本のJリートは違う様だ。
地方銀行が、集めた預金の投資先として、Jリートを購入していると云う話を聞いたことが有るが、Jリート価格の今回の下落によって、Jリート購入の銀行は損失の引当計上が必要となって来るであろう。
それが原因による赤字決算の銀行が出なければ良いが。