○鑑定コラム


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458)Jリート価格下落に歯止めがかからない

 Jリートの価格が大幅に下落している。
 東証Jリート指数の上場以来の安値更新が連日続いている。

 1300を割ったと思ったら、毎日上場以来の安値更新で下落し続けている。
 2008年8月21日の指数は、1245.98で前日比−23.56のダウンである。

 一体どこまで下落するのか。
 価格の下落に反比例して、上場リートの中には利回りが10%を超えるものも出てきた。

 この東証Jリート指数の大幅な下落は、一体何が原因しているのか。
 不動産不況がもろに影響してきたのであろうか。
 年金機関投資家からソッポを向かれて敬遠されたJリートの結果か。

 東証Jリート指数が、不動産価格の先行指標という性質を持っているものであるとすると、今後不動産価格は大幅に下落すると云うことになる。

 これだけの激しい下落になると、購入価格を割った銘柄も多く、Jリートを多く買った地方銀行・信用金庫の中には、時価評価のための損失引当額の必要性から赤字に転落するものも出てくるのでは無かろうか。それらの経営者は急いで投資勘定を見直して対策を立てた方が良い。滝野川信用金庫の二の舞は避けて欲しい。

 Jリートの配当金の賃料を生み出す元本である不動産の価格はどういう事になろうか。毎年評価している不動産鑑定評価は、Jリート組み込みの不動産の価格を一体どういう評価することか。


上記に関係する記事及び滝野川信金に関する記事は、下記の鑑定コラムにあります。
 鑑定コラム413)「東証リート指数1400割れ(2008年3月7日)」
 鑑定コラム415)「まさか杞憂の予測が的中するとは」
 鑑定コラム444)「年金機関投資家にソッポを向かれたJリート」

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