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札幌まで地代の評価のため、2008年9月初旬に行って来た。
折角札幌まで行ったのであるから、札幌の不動産の価格に関する分析の記事を一つ書き残す。
札幌の住宅地の現在のアパートの粗利回りがどれ程か分析してみた。
札幌市内全域の分析は無理であるから、代表の区として中央区と西区の2つを選んだ。
両区の最近1年間に取引されたアパートの取引価格と満室時の賃料収入より、粗利回りを分析してみた。
粗利回りは、
粗利回り=満室時の年間賃料収入÷当該アパートの取引価格
の公式によるものである。
アパートの売物件は多くあるが、成約に結びつくものはそう多くあるものでは無い。
ここ1年で、中央区で4件、西区で6件のデータが得られた。
粗利回りの平均は、
中央区 13.6%
西区 13.1%
である。
粗利回りの範囲は、
中央区 8.8%〜17.9%
西区 8.7%〜17.2%
である。
両区の粗利回りの範囲から考えると、札幌のアパートの粗利回りは、
8.5%〜18%
にあると思われる。
粗利回りの低いアパートは、築年が新しく交通の便の良いアパートの様である。
粗利回りの高いアパートは、築年が1970年代のアパートの様である。
アパートの延べ床面積u当り価格は、
中央区 11.5万円
西区 8.8万円
である。
両区の価格差は、主として土地価格の差によるものと思われる。
土地価格にかなりの差があっても、粗利回りには差が殆ど無いということも、一つの面白い経済現象である。
下記に、分析に使用した札幌市中央区、札幌市西区のアパートのデータを記す。
札幌市中央区
|
|
|
|
|
所在
|
取引価格万円
|
建物延床面積u
|
建築年
|
満室時利回り%
|
南13条西6丁目
|
1780
|
174
|
1974
|
13.0
|
南19条西14丁目
|
2700
|
265
|
1979
|
17.9
|
北5条西24丁目
|
2700
|
167
|
1973
|
8.8
|
南5条西11丁目
|
4800
|
432
|
1994
|
14.7
|
平均
|
2995
|
260
|
|
13.6
|
札幌市西区
|
|
|
|
|
所在
|
取引価格万円
|
建物延床面積u
|
建築年
|
満室時利回り%
|
発寒11条6丁目
|
1850
|
228
|
1973
|
17.2
|
西町南16丁目
|
1940
|
284
|
1988
|
15.3
|
山の手2条6丁目
|
2100
|
232
|
1990
|
12.4
|
発寒3条1丁目
|
2900
|
436
|
1984
|
13.7
|
西野7条6丁目
|
5000
|
683
|
1995
|
11.1
|
西野6条2丁目
|
5600
|
411
|
2002
|
8.7
|
平均
|
3332
|
379
|
|
13.1
|
▲
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