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466)札幌のアパートの粗利回りは13%

 札幌まで地代の評価のため、2008年9月初旬に行って来た。
 折角札幌まで行ったのであるから、札幌の不動産の価格に関する分析の記事を一つ書き残す。

 札幌の住宅地の現在のアパートの粗利回りがどれ程か分析してみた。

 札幌市内全域の分析は無理であるから、代表の区として中央区と西区の2つを選んだ。
 両区の最近1年間に取引されたアパートの取引価格と満室時の賃料収入より、粗利回りを分析してみた。

 粗利回りは、

     粗利回り=満室時の年間賃料収入÷当該アパートの取引価格

の公式によるものである。

 アパートの売物件は多くあるが、成約に結びつくものはそう多くあるものでは無い。

 ここ1年で、中央区で4件、西区で6件のデータが得られた。

 粗利回りの平均は、

     中央区   13.6%
     西区    13.1%
である。

 粗利回りの範囲は、
 
          中央区   8.8%〜17.9%
          西区    8.7%〜17.2%
である。

 両区の粗利回りの範囲から考えると、札幌のアパートの粗利回りは、
                8.5%〜18%
にあると思われる。

 粗利回りの低いアパートは、築年が新しく交通の便の良いアパートの様である。
 粗利回りの高いアパートは、築年が1970年代のアパートの様である。

 アパートの延べ床面積u当り価格は、
     中央区     11.5万円
     西区       8.8万円
である。

 両区の価格差は、主として土地価格の差によるものと思われる。
 土地価格にかなりの差があっても、粗利回りには差が殆ど無いということも、一つの面白い経済現象である。

 下記に、分析に使用した札幌市中央区、札幌市西区のアパートのデータを記す。
 

札幌市中央区        
所在 取引価格万円 建物延床面積u 建築年 満室時利回り%
南13条西6丁目 1780 174 1974 13.0
南19条西14丁目 2700 265 1979 17.9
北5条西24丁目 2700 167 1973 8.8
南5条西11丁目 4800 432 1994 14.7
平均 2995 260   13.6


札幌市西区        
所在 取引価格万円 建物延床面積u 建築年 満室時利回り%
発寒11条6丁目 1850 228 1973 17.2
西町南16丁目 1940 284 1988 15.3
山の手2条6丁目 2100 232 1990 12.4
発寒3条1丁目 2900 436 1984 13.7
西野7条6丁目 5000 683 1995 11.1
西野6条2丁目 5600 411 2002 8.7
平均 3332 379   13.1

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