大手マンション・不動産会社8社が、インターネットに「メジャーセブン」という新築マンションのポータルサイトを開いている。
そのポータルサイトが調査した「住んでみたい街」の2008年アンケート調査結果を発表した。(2008年11月17日プレスリリース)
マンション購入意向者に聞いたアンケート結果である。
2008年の住んでみたい街の1位は「吉祥寺」が選ばれた。
「吉祥寺」ということは、吉祥寺駅勢圏の住宅地と言うことである。
吉祥寺駅は、東京23区外の西の郊外にある武蔵野市にある駅である。
東京駅より西へ新宿を経て八王子まで、多摩地区のほぼ中央をまっすぐ西に走るJR中央線沿の駅である。
加えて、渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線の発着駅である。
つまり吉祥寺駅は、東京の大ターミナル駅である新宿駅と渋谷駅を底辺の2点とした三角形の頂点にあり、いずれの大ターミナル駅に20分程度の時間で行ける駅である。
武蔵野市は、東京多摩地区のトップの高級住宅地である。
高額所得者が多く住んでいる都市でもある。
大学は成蹊大学がある。その他多くの学園がある。
吉祥寺駅近くには都立井の頭公園が在り、居住環境は良い。
吉祥寺駅を中心にした商業地の規模は大きく、東急百貨店、伊勢丹百貨店がある。
相当前であるが、吉祥寺商業地の地代の評価をした時、坪当り1万円の地代と聞いてびっくりしたことがあった。
「地代で坪当り1万円だって!
100坪の土地であれば、月額100万円ではないのか。年間地代収入は1200万円となる。
それだけの収入があれば、寝て暮らせるのではないか。
そんな地代情報を知ると、こちらは働くのがイヤになってくるょ。
・・・・・しかし、それだけの地代を支払っている吉祥寺の商業地の収益力と言うのは凄い。」
と思ったことがある。
この吉祥寺の商業地の地代坪当り1万円の話は、相当前の話である。
現在では坪2万円くらいになって居るのではなかろうか。
吉祥寺より西へ都心からより離れる立川の商業地の1等地の地代が、坪当り1.5万円前後である。
銀座の商業地の地代が、坪当り6〜7万円の水準である。
これらの地代水準を考えると、吉祥寺の商業地の1等地の地代は、現在では坪当り2万円していてもおかしくはないであろう。
地代に話がそれた。本題に戻る。
上記の立地、環境が反映されて、住んでみたい街の1位に「吉祥寺」が選ばれたのではなかろうか。
「メジャーセブン」調査による2008年の住みたい街ベスト5は、下記の通りである。
1位 吉祥寺 2位 自由が丘 3位 横浜 4位 二子玉川 5位 恵比寿