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495)イチローの2008年は終わった

 大リーグのマリナーズに所属するイチローの2008年のシーズンは終わった。
 大リーグの2008年ワールド・チャンピォンは、ナショナル・リーグのフィラデルフィア・フィリィーズが優勝した。

 アメリカン・リーグのチャンピオンチームは、タンパベイ・レイズであった。
 日本のヤクルトに2年前まで在籍していた岩村明憲が、一番打者・二塁手でフィリーズに挑戦したが、プレ−オフに全精力を使い果たしてしまったのか、ワールドシリーズの岩村はさえなかった。

 岩村がさえなかったというのでは無く、フィリーズの監督のマニュエルに徹底的にマーク・分析研究されて、野球をさせてもらえなかったと言うべきかもしれない。

 対戦前にフィリーズのマニュエル監督は、レイズのチームで最も警戒する選手は岩村と挙げ、岩村の働きを徹底的に封じ込めると言い放っていた。

 アメリカン・リーグのお荷物チームと揶揄され、10余年万年最下位のチームが、今年西地区の名門、否大リーグの名門常勝チームであるヤンキースを破り、レッドソックスを蹴飛ばしてアメリカン・リーグの覇者になってしまった。

 その牽引となったのは岩村である。

 マニュエル監督は、ワールド・シリーズの対戦相手であるレイズというチームの牽引者であり、大黒柱に成長した岩村の存在と力を良く熟知し、そして研究していたのである。

 ゲーム展開はマニュエル監督の言うとおりになってしまった。岩村はマニュエル監督の作戦に旨く引っかかってしまったということになる。

 大リーグの2008年ワールドチャンピォンになったフィリーズのマニュエル監督は、かって日本のヤクルト・スワローズにいて、神宮球場でホームランをかっ飛ばして活躍していた人である。赤鬼と呼ばれて赤ら顔した巨漢の選手だった。

 嘘か真か、人柄をユニークに現す冗談の例えか知らないが、ワニ狩りが好きでワニを手づかみで捕獲するという日本人では考えられない勇ましい話を聞いた事もあった。

 イチローの属するマリナーズは、アメリカン・リーグ西地区で去年と同じく最下位でシーズンを終えた。

 チームの成績が振るわず、その影響もあるのか、イチローにもかげりが見えだしたごとく感じられるのが寂しい。
 しかし来る2009年は、大リーグ新記録の9年連続200本安打の記録がかかっている。
 その記録は大リーガーの中で、ただ一人イチローにしか与えられていない記録挑戦への切符であり機会である。
 大リーガ−の投手は、特にチームのエースピッチャーは、プライドに賭けてイチローに打たれまいと真剣になって投げ込んでくる。
 その投手から1安打1安打を如何にして打つのかと苦しみながらも、その偉業を達成して欲しい。

 イチローの2008年の成績は、下記の通りである。

 打撃  アメリカン・リーグ7位     0.310  
  安打数  アメリカン・リーグ1位         213本(レッド・ソックスのペドロイアと同本数)
  盗塁  アメリカン・リーグ3位          43盗塁

 そして8年連続の外野手部門でのゴールドグラブ賞を得た。
 ゴールドグラブ賞は、大リーグの監督・コーチが選ぶ守備のベスト選手である。
 2008年アメリカン・リーグのゴールドグラブ賞の受賞者を記しておく。
 投手           マイク・ムッシーナ(ヤンキース)
 捕手           ジョー・マウアー(ツインズ)
 一塁手         カルロス・ペーニァ(レイズ)
 二塁手         ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)
 三塁者         エイドリアン・ベルトレ(マリナーズ)
 遊撃手         マイケル・ヤング(レンジャーズ)
 外野手         イチロー(マリナーズ)
                 トリー・ハンター(ツインズ)
                 グレーディ・サイズモア(インディアンス)
 外野手の三人は昨年2007年と同じメンバーである。

 昨年サイズモアというインディアンスの若い選手が、初めて外野手でゴールドグラブ賞を得た事に対して、私は彼に何かピカッと光るものが見え、今後伸びそうなプレイャーではなかろうかと言った。やはり期待に違わず素質が開花し、今年もゴールドグラブ賞を得た。

 2008年最後の鑑定コラムです。
 今年一年、本鑑定コラムにご訪問して下さり有り難う御座いました。
 来年も不動産鑑定評価の実証性の切り口で、独創的で、斬新かつ味のあるコラムをアップするつもりです。
 引き続きご訪問を。

 「2008年ょ、さらば!
  2009年ょ、幸あれ!!」
 

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