○鑑定コラム


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498)平成廿十一年か

 2009年1月4日、それなりの地位にある人が大勢の前で書き初めを披露した。
 書いた人は、得意気に書いた字の色紙をマスコミに見せている。

 テレビのニュースで、毛筆で色紙に書いている姿を私は見ていた。
 色紙に書かれていた字は達筆で、「安心 活力」の4文字であった。

 書き上がった落款を見て驚いた。ちょつとおかしいでは無いかと。

 落款(らっかん)には、「平成廿十一年 新春   ****」とある。

 「平成21年 新春 」を漢字で書くならば、「平成廿一年 新春」若しくは「平成二十一年 新春」であろう。

 「廿」は二十を意味する漢字であることから、「平成廿十一年 新春」ではないであろう。「十」は不必要ではないのか。これでは「平成にじゅうじゅういち年」になってしまう。

 「廿」と書かずに「二」と書けば、何ら問題無いのに。「弘法も筆の誤り」か。


 読売新聞の田中成浩氏撮影の写真が下記のアドレスにあります。

     http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20090104-OYT9I00241.htm

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