○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

512)学生は不動産鑑定の講義は難しいと言う

 大学は2008年度後期期末試験も終わり、答案・課題レポートを読み成績採点の真っ盛りである。

 大学の教務課から成績表の提出期限を決められている。2009年3月の卒業にも関係することから、提出期限に間に合わせて提出しなければならない。

 桐蔭横浜大学法学部で講義を受け持った数年前の当初は、私の講義を受ける学生は極めて少なかった。しかし年々多くなって来た。

 受講学生が増えてくるのは喜ばしい事であるが、数が多くなると答案・課題レポートを読み、合否の判断を付けるのも大変である。

 課題レポートには、ほぼ同じ内容のものが複数現れる事がある。
 それは仲間で書き写したなと分かるが、それも良しとしょう。

 少なくとも不動産鑑定評価について考え、自分の字でレポートを書いたのであるから、少しは理解したと解釈しょう。

 答案・課題レポートの最後に、
 「不動産鑑定評価の講義を受けて、どう感じたか。自由に感想を述べよ。」
という設問を設けている。

 他の設問の解答には論理矛盾のものもあるが、最後のこの設問については、学生はびっしりと文章を綴っている。

 そこにはかなりの学生が、
 「不動産鑑定評価がこれほど難しいものとは思わなかった。」
と記述する。

 私は出来る限り分かり易くかみ砕いて説明しているのであるが、それでも「難しい」という。

 私の教え方が悪いのであろうか。
 聴講する学生がより理解するには、どの様に話し、説明したら良いのであろうかと少し考えてしまう。

 とはいえ、心嬉しいものもある。
 土地取引事例から回帰分析によって土地価格を求める講義を行ったが、その講義内容について、大要下記のごとく記述する学生もいた。

 「他の教授の統計学の講義で、正規方程式の求め方を学んだが、よく分からなかった。
 しかし田原教授の教え方は正規方程式の求め方が凄く分かり易く、それによって正規方程式の求め方が理解することが出来た。

 一般社会に出ても正規方程式の求め方は、必ず必要と思われる事から、分かり易く教えて頂いて有り難う御座いました。」
と。

 統計学の教授の教え方も上手であったろうが、私の講義で再度勉強して、正規方程式の求め方がより具体的に、かつ完全に分かったようだ。

 嬉しいことである。

フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ