○鑑定コラム


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523)ガソリン1リッター 29q走行の車

 私は、地方の不動産鑑定の調査に行く時は、JR新幹線駅もしくは空港よりレンタカーを利用することが多い。

 新幹線を利用する時は、乗車券購入と共に駅レンタカーで申し込む。
 飛行機の場合は、利用メンバー契約しているトヨタレンタカーを多く利用しているが、トヨタ車利用の会員が多く、希望のクラスの車が無く、やむなく他のレンタカー会社を利用する場合もある。

 利用する車種は、いつも乗っている2000CCクラスを利用したいが、そのクラスの利用料金が高いことから、ワンランク下の1300〜1500CCのカローラクラスを指定するが、まず殆どの場合カローラの利用は出来ない。

 その一つの原因は、私が調査のスケジュールを組むのが早くて2、3日前で、時には前日の夜、パソコンで申し込むためである。

 時間の余裕を持って申し込みを行えば、希望する車種を利用することが出来るであろうが、1日前とか2、3日前では希望車種のカローラは、まず利用出来ない。

 他の人が予約しているためである。

 トヨタレンタリース以外のレンタカー会社に申し込んでも、同じ傾向である。
 止むを得ず、借りることの出来る車を借りらざるを得ない。

 それ故、1300〜1500CCのクラスで多くの車種、トヨタ以外の自動車メーカーの車に乗ることになる。

 初めて乗る自動車メーカーの車種の車もあり、最初は座り具合、ハンドルの感触にいつも違和感を覚え、慣れるまでにはしばらく時間がかかる。その間はゆっくりとしたスピードで走る。

 レンタカーを借りた場合、返却する場合には、ガソリンを満タンにして返さねばならない。

 最近(2009年3月中旬)カローラを利用することが偶然にも出来た。
 ガソリンスタンドで、ガソリンを満タンにした。
 2.2リットルで、ガソリン代246円であった。

 レンタカー会社で車を返却し、レンタル料金の清算をする時に、店員に聞いてみた。

 「何キロ走っているのか走行距離を教えて下さい。」
 店員はパソコンを叩いて、入力されているデータを見て、即時に、
 「走行距離63キロメートルです。」
と返事した。

 「電卓で、63÷2.2を計算してくれますか。」
と問うた。

 「28.6です。」
という返事が返って来た。

 ガソリン1リットル当りの走行距離は28.6キロメートル、約29kmである。

 その旨を店員に伝えると、店員はそうしたデータを聞くのは珍しいのか興味を示した。

 通常のレンタカーの場合、1リットル当り12〜18kmが多い。
 29kmの走行距離は頭抜けている。
 燃費効率の甚だ良い車である。

 以前借りて乗ったプリウス並の走行距離である。
 トヨタのカローラは、相変わらず燃費効率の良い車のようだ。

 私が何故レンタカーを借りて、ガソリンを満タンにして返却する時に、レンタカーの店員に走行距離を聞くのかは、以前苦い思いを味わったからである。

 借りた車は未だ新しい車であった。
 ガソリンを満タンにして、店員にものは試しと思って、走行距離を聞き、リッター当りの走行距離を計算したところ4キロメートルであった。

 リッター4kmは、借りた車は小型車であって大型車ではないことから、いくらなんでもそんな低数値の走行距離は無いであろうと思い、この数値を店員に伝えた。
 店員は、リッター4kmしか走らないことは絶対無いと言い、信じられない顔をする。


 しかし給油量を示す領収書を見せ、店側が把握している走行距離より再計算しても、1リットル4kmとなる。

 「ほぼ新車だから、1リットル20km近く走るはずだが!」
と店員は言う。

 原因は、前の車利用者が、ガソリン満タンに入れたと言って返却した言葉を店員が信用して、チェックをせず、そのまま次の利用者である私に貸したためのようである。

 前の利用者は、ガソリンを満タンにせず、満タンにしたと偽って返車したようである。

 何のことは無い。
 私が、前の利用者が負担すべきガソリン代を支払ってやったようなものである。金額はかなりの金額であった。

 レンタカー会社の店員は私に詫びることもせず、責任転嫁のごとく逃げの対応をする。

 まあ文句を言っても仕方無いことから、私はその場を去った。

 その後は、そのレンタカー会社の利用は一切しないことにした。
 

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